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2017年12月23日師走の四

熊本・荒尾市
~ オリーブで甦る故郷の風景 ~

2012年にオリーブの木を植え始め、オリーブオイルの魅力を知ってもらいたいと、今年7月にレストラン「○megane(まるめがね)」をオープンした中川孝さん(65歳)と妻の真由美さん(56歳)が今回の主人公です。
荒尾市の農家出身の孝さんは高校卒業後、福岡で家電メーカーの品質管理部門に勤めます。29歳のとき、真由美さんと結婚し、3人の娘を育てました。
孝さんが40代のとき、海外出張で見たワイナリーとなだらかに続くぶどう畑を見て、「いつかこんな風景を故郷に、自分の手でつくりたい」と夢を抱きます。
58歳の時、実家に戻った孝さん。故郷の荒廃した風景を見たとき、何とかしたいという思いに駆られ、40代で見たあの景色が甦ります。そこで思い浮かんだのが、オリーブ栽培でした。なだらかに続くオリーブ畑を作ろうと耕作放棄地を購入し、オリーブの木を植え始めます。少しずつ植えては育て1000本、去年からは実の収穫も始まりオイルが搾れるようになりました。そして今年7月にレストラン「○megane」をオープンしました。今はまだ、オリーブオイルソムリエの資格を持つ孝さんが厳選したオイルを使用していますが、自家製のオイルでまかなえるようになるのが夢。妻の真由美さんもレストランを手伝い、畑では野菜を育て孝さんを支えています。
オリーブ畑が一面に広がる最高のロケーションで、レストランを営む夫婦の暮らしと、地域の皆さんとの交流の様子を紹介します。

美味しいオリーブオイルを自分たちの手で作りたいと、オリーブ農園を始めた中川さんご夫婦。収穫期には、実を一粒ずつ丁寧に手で摘んでいきます。摘み取った実をじっくりと搾ったオイルは、成分がそのまま含まれているため『バージンオイル』と呼ばれます。苦みと辛みのある、孝さん好みのオリーブオイルが出来ました。

オリーブオイルの魅力を知ってもらいたいと、孝さんは農園内にレストラン『○megane(まるめがね)』をオープンしました。人気メニューは、荒尾市の地場野菜をふんだんに使った『モンスターサラダ』。オリーブオイルと塩をかけて食べることをオススメしています。オリーブオイルをたっぷり使ったアヒージョも人気です。

中川家の食卓には、オリーブオイルが欠かせません。この日の夕食も、オリーブオイルをたっぷり使った真由美さん特製の料理が並びました。味噌汁やおひたしにもオリーブオイルをかける中川さんご夫婦。意外と和食にも合うんだそうです。

定休日のこの日、孝さんは去年まで通っていた福岡市の調理師学校へ。オリーブオイルとオリーブの実の塩漬けを活かした料理をレストランの新メニューにしたいと、恩師にカルパッチョを教えていただくことに。そして同級生に試食もしてもらいました。「素材の味を引き出している」と高評価でした。

楽園通信

Ristorante 中川オリーブ農園 -○megane-

世界中のオリーブオイルから、オリーブオイルソムリエの孝さんが厳選したオイルをたっぷり使った料理を楽しむことができます。

【メニュー】
アヒージョセット:1,700円(税抜)
本日のピザセット:2,000円(税抜)
本日のパスタセット:1,900円(税抜)

電話番号:0968-57-7606
営業時間:午前11時30分~午後5時
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日が定休日)