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2017年9月9日長月の弐

香川・高松市
~ 新鮮野菜の農家カフェ ~

香川県高松市が舞台。自分たちが作った自家製野菜とお米を食べてもらいたいとカフェを始めた小林浩治さん(55歳)と妻の明美さん(54歳)が主人公です。
高松市出身の浩治さんは、地元の大学に進学し、大学の同級生だった明美さんと24歳で結婚。卒業後、2人はともに小学校の教員になり、共働きで3人の子供を育てました。
浩治さんは、忙しい毎日を過ごす中で、新しい生き方を模索します。そんな時に、明美さんのお母さんの体調が悪化、このままでは実家の農業が立ちいかなくなると考えた浩治さん。両親が健在のうちに田畑を継ぎ、農家になろうと明美さんに提案します。50歳で夫婦揃って早期退職し、2014年、農家になりました。そして浩治さんは、自分たちが作った自家製の野菜やお米を食べてもらいたいとカフェを開くことを決意。2015年11月、平日は農業に専念し、土日・祝日だけ営業する「ファーマーズカフェ菜」をオープンしました。
農業をしながらカフェを営むご夫婦の奮闘ぶりと日常を紹介します。

ご夫婦はカフェ近くの畑で野菜の収穫をします。お二人が育てている野菜は90種類以上もあり、季節ごとに違った野菜をカフェの料理に使用しています。ご夫婦が丹精込めて育てた自慢の新鮮野菜、とても美味しいと評判です。

カフェの営業日、浩治さんは野菜を大きめに切ります。浩治さんは「素材の美味しさをそのまま一口でパクッと頬張ってもらいたい」と言います。メインの料理は「揚げびたし」。デザート担当の明美さんは自家製の果実を使います。「熟れて終わりじゃなく、なった実を有効に使いたい」と言います。季節ごとに野菜や果実が変わるので、色んな料理やデザートが楽しめます。

この日は、農業の大先輩、明美さんの父・徹さんと一緒に畑作業です。徹さんはサトイモを育てる名人です。長年の経験から肥料を必要な場所に必要な分撒いています。徹さんは「言葉はあんまり交わさなくても、気持ちがだいぶ違います」と明美さんと一緒に農作業をすることに喜びを感じています。

浩治さんは、農作業の合間を見つけては時々、うどんを打っています。このうどんは、「きまぐれうどん」としてカフェで出しています。そのうどんを求めて、来店するお客さんも少なくはありません。でも、“気まぐれ”で作っているため、いつ、うどんが食べられるかは運次第なんです。

楽園通信

ファーマーズカフェ菜

自家製野菜をふんだんに使った「菜ごはん」や
食後に明美さん手作りのデザートプレートはいかがですか。
「菜ごはん」は事前の予約が必要です。

電話番号:090-1004-9710
営業時間:土曜・日曜・祝日営業
     午前10時~午後4時まで
菜ごはん:1,100円
デザートプレート:300円