
和歌山・和歌山市
~ 夫の夢 妻の夢がひとつの店に ~

和歌山県和歌山市が舞台。夫婦それぞれの夢だったカフェとギター工房をひとつのお店で実現した山本和哉さん(61歳)と三須珠さん(52歳)が主人公です。
地元出身の和哉さんは、高校時代からビートルズに憧れるバンド少年でした。大学卒業後は小学校の先生になり、同じ学校で事務の仕事をしていた三須珠さんと結婚。2人の子どもが生まれました。
和哉さんがギター工房を始めるきっかけとなったのは、15年前、総合学習の授業で児童とカヌーを手作りしたことでした。電動工具で磨いた木がツルツルになる過程に感動し木工に目覚めると、大好きなギターを作りたいと、洋書を取り寄せ、独学でギター製作を始めました。そしていつしか、広いギター工房を持つことが和哉さんの夢に。一方の三須珠さんも、大好きだったケーキ作りの腕を生かして、手作りの料理などを出すカフェを持ちたいという夢をひそかに抱いていました。そこで2人は、それぞれの夢を同時に実現するべく、ギター工房とカフェを併設したお店を開くことを決意。去年10月、「カフェ 天手古舞」と「ギター工房 暗中模索」をオープンしました。
まったく違うそれぞれの夢を2人で一緒に叶えたご夫婦の奮闘ぶりと、そんな2人を応援したいとお店に集まる仲間たちとの日常を紹介します。


「カフェ 天手古舞」のランチタイムはお客さんで賑わいます。三須珠さんが作る週替わりの看板メニュー「てんてこランチ」は大好評。和哉さんはホール担当です。接客はまだ慣れない様子ですが、お客さんとの会話を楽しんでいます。


定休日、カフェで使う野菜を仕入れに実家に向かいました。三須珠さんのご両親は、家の小さな畑で野菜を育てています。この日はランチの小鉢に使うカブと春菊をもらいました。次の日、さっそくカフェにご両親が来店。毎日のようにお店の様子を見に来る常連客だというお父さんは、「来るたびに美味しい!」と料理を絶賛していました。



和哉さんのもとに北海道からギター修理の依頼がきました。ボディの部分に大きな穴が開き、裏板は剥がれてバラバラになってしまっています。思い出の品なのでどうしても直してほしいという依頼主の思いにこたえようと、和哉さんの職人魂に火がつきました。


ギター工房が併設されたカフェには音楽を愛する人々が集まります。この日は地元ミュージシャンのライブが開かれ、店内は満席。娘の知夏さんも手伝いに駆けつけました。
最後は和哉さんもステージにあがり歌声を披露!ご夫婦のお店に笑顔があふれました。



カフェ 天手古舞
「週替わりてんてこランチ」や「てんてこバーグランチ」など、三須珠さん手作りの料理が楽しめます。和哉さんが製作したギターを眺めながら、くつろぎのひと時をお過ごし下さい!
電話番号:073-460-0846
営業時間:水曜~金曜 午前11時~午後3時
土曜・日曜 午前11時~午後5時
定休日:月曜・火曜
※ランチは数に限りがありますので、来店の際は予約をお願いします


ギター工房 暗中模索
和哉さんが暗中模索しながら製作したギターは約40本。修理したギターの数もおよそ200本にのぼります。作業はカフェの営業後。依頼は電話やメールでご相談ください。
電話番号:073-460-0846
問い合わせ:火曜~日曜 午後3時~午後5時