
北海道・新十津川町
~ 北の大地の熱々ピッツァ ~

道央空知のほぼ中央に位置する北海道新十津川町が舞台。石窯で焼いたピザが評判のカフェを開いた樋口修二さん(54歳)と妻の知江美さん(52歳)が主人公です。
広島県出身の修二さんは、高校を卒業後、自衛隊に入隊。勤務地は、ずっと憧れていた北海道を希望し、滝川市の駐屯地に勤務となりました。25歳の時、同じ駐屯地で働いていた知江美さんと結婚し、2人の子供が生まれました。
修二さんは、48歳の時、趣味の一環で自宅にピザ窯を作ります。その窯でピザを焼き、自衛隊の仲間や家族とピザパーティーを楽しみました。皆さん「美味しい」と、喜んでくれたといいます。その経験から、将来はピザ窯のあるカフェを開きたいと考えるようになりますが、家族は猛反対。でも修二さんは、カフェオープンに向けて突き進んでいきました。滝川市の隣にある新十津川町でカフェにふさわしい古民家を見つけ、購入。仕事の合間にボロボロだった外装・内装を修理していきました。1度決めたら突き進む修二さんの熱意に負け、次第に家族も手伝うようになりました。そして、2016年1月に修二さんは自衛隊を定年退職、その3カ月後、念願の『石窯カフェ ヤマト』をオープンしました。
美味しいピザを届けたいと奮闘する修二さんと、温かく見守りサポートする知江美さん。そして傍で支える家族と周りのみなさんの暮らしぶりを紹介します。



「石窯カフェ ヤマト」はご夫婦と長女の真美子さんの3人で営業しています。修二さんがピザを担当。真美子さんはスイーツ担当。知江美さんは接客やランチに付くサラダ作りや2人のサポートを担当と、役割がきっちりと決まっている3人。1人でも欠けたら絶対に店はできないというほど支えあいながら営業しています。家族3人のコンビネーションはばっちり。このまま10年続けていければと願う皆さんです。


この日カフェは臨時休業。修二さんが去年まで務めていた自衛隊・滝川駐屯地で年に1度の恒例行事が行われていました。知江美さんと一緒にピザを持って訪問です。先輩の登場に後輩隊員の皆さんも温かく迎えてくれました。美味しいピザにみんな嬉しそう。外で行う雪上綱引きの応援をする修二さんは現役時代に戻ったようで、久しぶりの仲間たちとワイワイ楽しんでいました。


滝川市の自宅に、札幌で暮らしている長男さんご家族がやって来てくれました。孫の2歳のお誕生日会です。家族みんなで食卓を囲み嬉しそうな修二さん。長男の岩美さんは、去年まで自衛隊員として忙しく働いていた父の背中を見てきました。そんな父の新たな夢を叶えた姿に、かっこいいと尊敬の眼差しを向けます。


3人は季節限定ピザの新しいアイデアを模索していました。この日は、お客さんの率直な意見も聞きたいと20年来の仲間達を招いて試食会です。新作の「合鴨と長ネギのピザ」を食べたみなさんの感想は「美味しい」「お酒に合う」と好評。素直な意見を言ってくれる信頼できる仲間たちの言葉に一安心。それと同時に感謝でいっぱいの樋口さんご夫婦です。



石窯カフェ ヤマト
樋口さんご一家が営む『石窯カフェ ヤマト』。修二さんが石窯で1枚ずつ丁寧に焼いたピザは絶品です。モダンな空間の店内でゆったり過ごすことができますよ。季節限定ピザは2月から合鴨と長ネギのピザになります!北海道にお越しの際は是非とも訪れてみてはいかがですか。
電話番号:080-9008-0810
営業時間:午前11時~午後7時
(ラストオーダー 午後6時半)
定休日:火・水曜
季節限定ピザ:1,000円
マルゲリータピザ:900円
ハニートースト:850円