
山梨・北杜市
~ アルプス望むパン屋さん ~

南アルプスや八ヶ岳を望む山梨県北杜市が舞台。東京から移住し、家族で小さなパン屋さんを営む、紺清由美子さん(61歳)と夫の朗生さん(61歳)が主人公です。
東京都出身で、26歳の時に朗生さんと結婚した由美子さん。翌年には長男の悠人さんが生まれました。夫婦共働きを続けながら、共通の趣味である登山を楽しんでいましたが、由美子さんは50歳の時に大病を経験。この事がきっかけとなり「自然に囲まれた暮らしをしたい」と思うようになりました。また、パン作り教室に通っていた由美子さんは都会を離れ大好きなパンの店を開く夢を抱きます。そして55歳で会社を退職、山々に囲まれた北杜市に土地を購入しました。当時、朗生さんは二地域居住を考えていましたが、北杜市の家が完成すると、気候と眺めが気に入り、一緒に移住することを決めました。
2012年12月、北杜市に移住。そして一ヵ月後の2013年1月、悠人さんも加わり、家族三人で天然酵母のパン「ろくぶんぎ」をオープンしました。
お店では、家族三人がそれぞれの持ち味を生かし、作業を分担してパンを焼きあげます。自分たちが楽しむ時間も大切にしたいと、営業は金曜日から月曜日までの週4日。お休みの日には夫婦二人で大好きな山登りに出かけ、北杜市の自然を満喫しています。さらに移住仲間と一緒に畑で作物を育てるなど、充実した毎日を送っています。
山々に囲まれた北杜市で、日々新たなチャレンジをしながら、小さなパン屋さんを営む紺清さん家族をご紹介します。


由美子さんと長男の悠人さん、そして朗生さんの家族三人で焼き上げる「ろくぶんぎ」のパン作り。毎日30種類ほどのパンを焼いています。天然酵母を使っているので、生地はもっちもち。食べごたえ充分のパンです。


地元の農家から借りた畑で、仲間と共同で野菜作りをしている紺清さん夫婦。この春に初めて植えたサツマイモを収穫します。色鮮やかで、立派に育ったサツマイモは「ろくぶんぎ」で出すパンの材料になります。


畑で収穫したサツマイモを、スイートポテトパンの餡に加工します。じっくりと煮込んだ後、潰してペースト状にしていきます。甘くてしっとりとしたサツマイモは、モチモチとした食感のパンにマッチして大人気。他にも、イチジクやカボチャなど、季節の食材を使ったパンがお店に並びます。


「ろくぶんぎ」がお休みの日は、趣味の登山や自然散策に出かけることが多い紺清さん夫婦。この日は自宅から車で20分の『美し森』にやってきました。散策路を登っていくと南アルプスや富士山を眺めることができました。展望広場では、移り変わる雲を眺めながらのコーヒータイム。北杜市の自然を満喫できました。



ろくぶんぎ
紺清さんご家族が営む、天然酵母のパン「ろくぶんぎ」。
営業は金曜・土曜・日曜・月曜の週4日間です。
モチモチした食感の美味しいパンをぜひ召し上がってください。
季節の野菜を使った限定のパンもあります。
営業時間:午前10時30分~午後6時
※売り切れ次第終了
営業日:金曜・土曜・日曜・月曜
山食パン:440円
あんパン:130円
いちじくジャムとクリームチーズ:130円


たかねの湯
四季折々の景色を眺めながら温泉につかれる「たかねの湯」。
地元の野菜などを販売している売店には、毎週月曜日「ろくぶんぎ」のパンも並びます。温泉で癒された後に、美味しいパンをどうぞ。
電話:0551-46-2611
営業時間:午前11時から午後10時(最終受付は午後9時30分まで)
定休日:毎週水曜
※祝日の水曜は営業