
静岡・浜松市
~ 手作り家具と癒やしカフェ ~

静岡県浜松市が舞台。自然豊かな浜松市天竜区で家具工房とカフェをはじめた山口誠二さん(68歳)と妻・孝子さん(67歳)が主人公です。
浜松市で生まれ育った誠二さんは、大学を卒業後、東京の会社に就職。しかし満員電車に揺られ通勤する忙しい日々に嫌気がさし、地元に戻り半導体メーカーに再就職しました。私生活では2つ年下の孝子さんと結婚、女の子が生れました。日曜大工が趣味だった誠二さんに転機が訪れたのは50歳の時。友人が木工を教える工房を開いたのがきっかけでした。「自分も自然豊かな土地で、大好きな木工をやりながら暮らしたい」と考えるようになり、63歳の時に早期退職を決意。その後、奈良県の職業訓練校で1年間木工の基礎を学びます。そして2014年、手作り家具工房「Studio Maestro(スタジオ・マエストロ)」と「Café Maestro(カフェ・マエストロ)」をオープンしました。月曜日から金曜日は家具作り。誠二さんが作る家具は曲線が多く、レトロカントリー風の素朴なデザインが特徴です。
土曜日と日曜日は家具工房がカフェに変身します。人気メニューは5時間かけて作る自慢のオリジナルカレー。土日の2日間でわずか5食の限定メニューです。
一方、自宅などで歌の指導をしている妻の孝子さんは、友人や知人に誠二さんの家具をPRしてくれます。自宅にある家具を見て、注文してくれるお客様もいらっしゃいます。
家具工房とカフェを始めて2年。念願だった木工中心の生活を送る誠二さんと、陰ながら支える妻・孝子さんの日常をご紹介します。


この日、誠二さんは子供用のイスを納品するためお客様の元を訪ねました。
イスを頼んだお蕎麦屋のご夫婦は、その出来栄えに大喜び。お客様の笑顔に、またヤル気が湧いてくる誠二さんでした。


妻・孝子さんの友人からイスの注文が入り、デザインの打ち合わせです。
デザインは一発OK。注文はイス4脚です。早速工房に戻り作業に取り掛かります。
完成が待ち遠しいです。


この日は天竜区の移住者仲間の集い『山人(やまびと)の会』です。
誠二さんは移住ではありませんが、年齢も仕事も様々な人との交流を楽しんでいます。特に若い移住者からは様々な刺激を受け、新たな創作意欲が湧いてくるそうです。


カフェメニューで人気なのが、土日2日間で“5食限定”の誠二さんオリジナルカレー。
20種類のスパイスをブレンドし、ルーから作るため、調理時間は5時間です。
奥深いコクと辛さでリピーターもいます。



Studio Maestro
椅子、テーブル、棚など、注文に応じて誠二さんがデザイン、製作をします。
電話:090-9269-4373
問い合わせ時間:午前9時~午後10時
※注文から納品まで最低3カ月待ち


Café Maestro
誠二さんが作ったテーブルと椅子で挽きたてのコーヒーをどうぞ。オリジナルカレーは土日で5食限定です。
営業時間:土曜日、日曜日 午前11時~午後4時
定休日:月曜日~金曜日
カレー:700円(限定5食/予約可)
コーヒー:400円