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2016年8月27日葉月の四

新潟・村上市
~ 郷土の味 海辺のレストラン ~

新潟県村上市が舞台。日本海を望む民家レストラン「凪のてらす 仲(なか)」を営むに板垣和子さん(64歳)と夫の純一さん(64歳)が主人公です。
村上市の山間部で育った和子さん。25歳の時に、村上市の海沿いにある碁石地区出身の純一さんと結婚し、碁石地区で暮らし始めました。
そこで、近所のおばあちゃんたちが作る、碁石地区ならではの味に興味をもった和子さんは、郷土料理を学びイベントなどで振舞うようになりました。
昔から故郷を盛り上げたいと考えていた純一さんは、海に面した地元の食材と和子さんの料理の腕をふるうレストランを開こうと決意。和子さんも地域を盛り上げたいという純一さんの熱意に負け、お店をオープンすることに決めました。
そして建て替えに伴って自宅の一部をレストランにし、2015年3月「民家レストラン 凪のてらす 仲」をオープンしました。
お店では、和子さんが習ってきた地区の「味」を存分に楽しめる美味しい食事と、目の前に海が広がるロケーションが人気となり、たくさんのお客様が来店するようになりました。
地元の食材や味で、民家レストランを営む板垣さんご夫婦の日常をご紹介します。

「凪のてらす 仲」の客席からは、野菜が育つ家庭菜園のテラスと、そのテラスの向こう側に日本海が見えます。家庭菜園では、お店で使うカボチャやシソ、トマトなどを育てていて、営業日の朝に収穫しています。水やりは純一さんの仕事で、美しい花々や野菜を愛情込めて育てています。

厨房で調理を始めた和子さん。作り始めたのは「しそ巻き」です。家庭菜園で収穫したシソに、ゴマや上新粉などを混ぜた味噌を少し乗せて巻いていきます。巻き終わったら楊枝にさして、油でさっと揚げて出来上がり。「凪のてらす 仲」で夏場にお出しする、人気のメニューです。

日本海に面した村上市では、新鮮な魚介類が水揚げされています。お店を営む板垣さんご夫婦の元には、魚の行商をしている本間サキ子さんが魚介類の販売にやってきます。本間さんが新鮮な貝や魚をたくさん持ってきてくれるので、和子さんはいつもお店の料理に新鮮な魚介を使うことができています。

ご近所さんからレシピを聞いて、地元で昔から食べ伝えられてきた「せりやき」を試作した和子さん。近隣の皆さんを呼んで試食会を開きました。昔から食べ親しんでいる料理なので、評価がどうなるか不安でしたが、皆さんから「美味しい」と合格を頂きました。もしかしたら、「凪のてらす 仲」の冬メニューに「せりやき」が加わるかもしれません。

楽園通信

民家レストラン 凪のてらす 仲

板垣さんご夫婦が営む「凪のてらす 仲」。
お店は、金曜・土曜・日曜と祝日の営業で、14名までの予約制です。
村上市の新鮮な魚介類と、地域に伝わる郷土の味を楽しむことができます。
和子さんの作る故郷の味をぜひ楽しんでみてください。

電話:0254-77-3759
営業時間:午前11時30分から午後2時30分
営業日:金曜・土曜・日曜・祝日
※予約制 1日14人まで
仲の膳:2,000円