
宮城・栗原市
~ 里山の果実シャーベット ~

宮城県栗原市が舞台。移住した集落で無駄になってしまっている果実を利用して、シャーベット作りを始めた渡辺信雄さん(67歳)と妻の生子さん(65歳)が主人公です。
自然に触れることが好きだったお二人は、美しい栗駒山に魅せられて、栗原市に土地を購入。東京の住まいとの二地域居住を楽しみながら、地域の方々との交流を深め、信雄さんが退職した2014年に栗原市に完全移住しました。ある日、桃の収穫を手伝っていると、廃棄される果実の多さに衝撃を受けました。何かに加工できないかと考え、思いついたのは、果物を材料にして保存もきくシャーベットでした。
地域の仲間たちも全面的に協力してくれることになり、2015年7月、地元の果実を使ったシャーベット店「もぎたてフルーツ工房 土里夢(どりーむ)」をオープンしました。
お店では、季節の果物や野菜を使った10種類以上のシャーベットを販売しています。開店から一年、市の内外から人々が押しよせ、地域は少し賑やかになって来ました。
仲間たちとの夢を育む「土里夢(どりーむ)」。里の恵みで作るシャーベット工房を営む、渡辺さんご夫婦の日常をご紹介します。


シャーベットの加工は信雄さんが担当しています。信雄さんの作るシャーベットは、果肉を多く使うことで、ガリガリとした食感ではなくクリームの様なねっとりとした舌ざわりになっています。出来たシャーベットの試食は生子さんの担当。地域で収穫した果実や野菜を使ったシャーベットが10種類以上並びます。


定休日、渡辺さんご夫婦は隣のお宅へお邪魔しました。ご近所が集まって「お茶っこ」です。庭で育つ季節の花々を眺めながら、美味しい料理とお喋りを楽しみます。地域ならではの「お茶っこ」でゆっくりとした時間を堪能しました。


「もぎたてフルーツ工房 土里夢」の仲間と共にやって来たのは、ご近所の小山さんのお宅。敷地にある梅の木から実を収穫します。収穫した梅の実は砂糖漬けにして、実がやわらかくなってからシャーベットに加工します。


この日「もぎたてフルーツ工房 土里夢」はイベントで賑わう「あやめの里」で出張販売を行いました。東京から応援にやって来てくれたのは長女のあゆみさん。もっと広い地域の人たちに知ってもらおうとPRにも熱が入りました。



もぎたてフルーツ工房 土里夢
渡辺さんご夫婦と地域の仲間たちで営んでいる「もぎたてフルーツ工房 土里夢」。
季節ごとの果実や野菜を使った10種類以上のシャーベットが並んでいます。
地元のお米で作った自家製の甘酒シャーベットも人気です。
甘さ控えめでクリーミーな舌触りを味わってください。
電話:0228-24-8377
営業時間:午前10時から午後5時
定休日:水曜・木曜
※11月から4月は土・日・祝日のみ営業
シャーベット:300円(1個)