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2016年6月11日水無月の弐

北海道・名寄市
~ 廃線の駅舎復活 夫婦の宿 ~

北海道名寄市が舞台。1995年に廃線になった深名線の駅舎跡で食堂&旅人宿「天塩弥生駅」をオープンした富岡達彦さん(52歳)と妻の由起子さん(58歳)が主人公です。
国鉄分割民営化が決まり、国鉄から大手私鉄に転職した達彦さん。その後、山仕事に興味を持ち北海道にUターン、下川町の森林組合で働き始めました。そして名寄出身の由起子さんと出会い結婚します。
達彦さんと由起子さんは二人とも旅好きで、「迎えられる側」から「迎える側」になろうと、旅人宿を開くことを決意します。そして、名寄市内で廃線になった深名線・天塩弥生駅の跡地を購入し、「あった場所にあったものを作るべき」と、昭和の駅舎をイメージした建物を新築。2016年3月に食堂&旅人宿「天塩弥生駅」をオープンしました。
鉄道好きなお客様はもちろん、昔を懐かしむ近所の方たちが食事や宿泊に訪れ、「自分の家に置くよりも店に置いて欲しい」と、様々な鉄道関連の品を持ってきています。
廃線の跡地で、当時を思い起こさせる懐かしい駅舎風の食堂と宿を始めた富岡さん夫婦の日常を紹介します。

昭和の駅舎を思わせる佇まいの「天塩弥生駅」。新築ですが、富岡さんのこだわりで本当に昭和から存在していたかのような塗装が施されています。加えて店の内外には実際に各地の鉄道で使われていた道具や小物が置かれ、お客様の目を楽しませています。なかには、訪れたお客様が「お店に置いて欲しい」と、持ってきた物もあるそうです。

昼は食堂、夜は男女別相部屋の宿になる「天塩弥生駅」。お客様にお出しする料理は、主に由起子さんが担当しています。「日替わり定食」や道北地方ならではの「音威子府そば定食」が人気です。駅舎を思わせる店内で、鉄道に関係する品々を眺めながら、ゆっくり食事ができると評判です。

この日、お店に来店したのは近所に住む薄葉さんご夫婦。子どもの頃から天塩弥生駅を利用していた薄葉さんご夫婦は、富岡さん夫婦がお店を始めたことを喜んでいます。
長年利用した「天塩弥生駅」を思い出しながら、富岡さんご夫婦と当時の駅舎や深名線についての思い出を話してくれました。

この日の宿泊客は、母子と夫婦、そして男性ライダーの計5人です。食堂に宿泊する5人が集まり、由起子さんが腕によりをかけた夕食を楽しみました。5人は食後も食堂に残り、北海道の話題や「天塩弥生駅」のこと、そして自分の旅の思い出など、それぞれのお喋りを楽しんでいました。

楽園通信

天塩弥生駅

達彦さんと由起子さんが営む「天塩弥生駅」。
昭和の駅舎を思わせる外観と、食堂部分は駅の待合室を模しています。宿泊は男女別の相部屋制。美味しい料理と、各地から集まってきている鉄道関係の品々を楽しんでみてください。

電話:090-8898-0397
田舎食堂:午前11時から午後2時(不定休)
旅人宿:男女別相部屋制(要予約)
メニュー
テヤの日替わり定食:800円
音威子府そば定食:800円
宿泊料金
一泊二食付き:5,500円