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2016年4月30日卯月の伍

長野・塩尻市
~ みんなで楽しむ学び舎カフェ ~

松本盆地の南に位置する長野県塩尻市が舞台。小学校の木造校舎をイメージしたカフェ「みなと喫茶部 夜間部 手芸部」を営む井駒由佳さん(57歳)と夫の敦志さん(58歳)が主人公です。子どもの頃から絵を描くのが好きで、長野県の精密機器メーカーでデザイナーとして勤めていた由佳さん。40代になると、木工教室やビーズアクセサリー教室、洋裁教室などに通い手芸を楽しむようになりました。そして、同じように「もの作り」を趣味にする人たちが集まれる場所を作りたいと、2014年に会社を早期退職して自宅を改築し、「みなと喫茶部 夜間部 手芸部」をオープンしました。昼の喫茶部、夜のコース料理を楽しめる夜間部、そして洋裁教室などを行う手芸部と、三つの顔をもつカフェです。お店の看板メニューは、フライパンでお客様にお出しするパンケーキ。夫、敦志さんも仕事が休みの日にはお手伝いしてくれています。手芸部で、由佳さんが講師となって教えているのは「カルトナージュ」。厚紙に紙や布を貼り、箱などの小物を作るフランスの伝統的な手芸です。特別に注文した大きな作業用のテーブルを囲み、みんなと「もの作り」の楽しさを共有しています。また、早期退職した由佳さんの元同僚には、同じく会社を退職して新たな取り組みを始めた人たちが大勢います。農業や養蜂、ワイン作りなどを始めた仲間たちは「夜間部」で、さらに大きな夢を語り合います。
店名の「みなと」は「みんなと一緒に」という意味。由佳さんと敦志さんは、カフェを訪れる「みんな」と、楽しく充実した日々を過ごしています。

「みなと喫茶部 夜間部 手芸部」の看板メニューは、フライパンごとお客様にお出しするパンケーキ。チョコバナナのパンケーキやりんごのタルト・タタン風パンケーキなどの甘いメニューに加えて、日替わりで食事用のメニューも用意しています。水曜日はクリームチーズのパンケーキで、具がたっぷり入ったクリームチーズソースが絶品です。

お店で一番大きな机を使って行われるのが「カルトナージュ教室」。この日参加した生徒さんたちは、楽譜入れとメモホルダーに挑戦します。「素早くキレイに糊付けする」ことが一番のコツだという「カルトナージュ」。由佳さんの指導のもと、丁寧に作業したおかげで2人とも立派な作品を作ることができました。

早期退職後、新しいことにチャレンジしている仲間のもとへやって来た由佳さん。「夜間部」の料理用に、仲間たちが作っている食材を分けてもらいます。退職後、ブドウ園を継いだ塩原さんからはシャインマスカットと巨峰ジャムと長イモを、養蜂を始めた保坂さんからは蜂蜜を頂きました。

井駒さんご夫婦の元同僚たちが集まった「夜間部」。由佳さんお手製の料理を楽しみます。分けてもらった長イモはアヒージョに、蜂蜜を入れたトマトソースは鶏肉にかけました。元同僚たちが作った食材でコラボレーション。商品化などに向けて夢が広がります。

楽園通信

みなと喫茶部 夜間部 手芸部

井駒さん夫婦が営むカフェ「みなと喫茶部 夜間部 手芸部」。通常のカフェとしての営業のほかに、金曜日の夜にコース料理をお出しする「夜間部」や手芸教室を行う「手芸部」があります。ご来店の際は必ず電話予約をお願いします。

電話:0263-54-1989 予約制
営業時間:午前11時~午後4時
定休日:月曜・火曜
※夜間部は金曜のみの営業
日替わりランチ:850円
りんごのタルト・タタン風パンケーキ:1,000円
コーヒー:350円