
和歌山・紀美野町
~ 柴犬と楽しむ 絶景暮らし ~

和歌山県海草郡紀美野町が舞台。雄大な自然が広がるこの地に、3年前、大阪から移住し、憧れだった愛犬と一緒に田舎暮らしを始めた稲毛誠治さん(54歳)と、妻・るみ子さん(51歳)が主人公です。2年前からは、自宅の古民家を使って農家民泊を始めました。
大阪府で生まれ育った誠治さんは高校を卒業後、大手電機メーカーに就職。21歳の時、るみ子さんと社内恋愛の末に結婚し、二人の男の子が生まれました。転勤族として地方を転々としていた誠治さんは「田舎の暮らしもいいなあ」と思うようになり、49歳の時に田舎への移住を決意。大阪から電車でわずか一時間半で行ける、自然豊かな和歌山県紀美野町で一軒の古民家と出会います。2013年に会社を早期退職、紀美野町への移住を果たしました。そんな誠治さんには長年抱いていた夢がありました。「犬を飼って、田舎で一緒に暮らしたい」移住を決めたのと時を同じくして、ネットで売りに出されていた柴犬の赤ちゃんに一目惚れ。柴犬のJINくんを新たな家族に迎え、紀美野町での暮らしを始めました。
移住から1年後、「田舎の良さを体験してもらいたい」という思いで、築およそ70年の古民家を改装し、「農家民泊 JINと小梅」をオープン。愛犬JINくんの名前と地元の地名「梅本」から一字もらって名付けました。まだまだ慣れない田舎暮らしですが、2人と1匹で力を合わせて奮闘する、稲毛さんご夫婦の田舎暮らしを紹介します。


深い山々に囲まれた和歌山県紀美野町に移住後、誠治さんは荒れ放題だった遊休農地を自ら開墾し、夫婦で野菜作りを始めました。自家製野菜で、宿泊のお客様をもてなしたい、と頑張っています。チンゲンサイのつぼみも食べることが出来ると、地元の方に教わりました。


稲毛さんご夫婦が営む「農家民泊 JINと小梅」は生石山(おいしやま)の中腹にある絶景の宿です。「JINと小梅」には決まった体験プログラムはありません。「その季節に合った田舎暮らしを楽しむ」というコンセプトで、散歩したり、野菜を収穫したりとお客様の要望に応えています。今日は、山菜摘みを体験してもらいます。これぞ、山里の楽しみ!ノビルにヨモギにツクシ…夕飯が待ち遠しいです。


この地に移り住み、たくさんの移住仲間ができました。訪ねたのは、近所で「生石ラジオ館」を営む北村さんご夫婦。3年半前からここで暮らす移住の先輩です。北村さんは、趣味で古いラジオや蓄音機を集めていて、コレクションを一般に公開しています。この日、誠治さんとるみ子さんは、懐かしいメロディに耳を傾けながらコーヒーを頂きました。まさに天空の里で見つけた至福のひとときです。


家計を支える為、誠治さんは植木栽培も始めました。公園や道路の街路樹として見かけるシャリンバイという植木を、300坪の畑でおよそ3000本育てています。小さな苗から育てて2年。今年から出荷できるようになりました。植木は野菜に比べて、天候に左右されにくく値段も安定している為、収入の計画が立てやすいんだそうです。



天空の古民家 農家民泊JINと小梅
「農家民泊 JINと小梅」は稲毛さんご夫婦が営む絶景の宿です。豊かな自然と看板犬のJINくんが待っています。
電話:073-489-3471
問い合わせ:午後1時~午後6時
不定休
一泊二食付 7,000円~
※季節によって体験内容が変わります。
体験内容によって別途料金が発生します。