
長野・軽井沢町
~ 夫婦が育む 高原の豆腐 ~

舞台は、標高およそ1000m、日本有数の別荘地として知られる長野県軽井沢町。この町でお豆腐屋さんを営む森友実(もり・ともみ)さん(40歳)と雄大(たけし)さん(46歳)が主人公です。
軽井沢町にマイホームを構え、会社員として働いていたご夫婦。そんな中、一日中パソコンに向かう仕事をしていた友実さんは、「もっと自然を感じながら規則正しい生活をしたい」と思い始めます。そんな時、閉店するため技術を伝授したいという豆腐店を知り、「これだ!」と思い弟子入り。店主に豆腐作りの技を教えてもらうことに。そして、2013年3月、軽井沢町発地地区(ほっちちく)に「白ほたる豆腐店」をオープンさせました。
一年半前には「原材料の大豆から栽培をしたい」と、夫・雄大さんも会社を退職。農業をしながら共に店を切り盛りし、妻の豆腐作りを支えています。
素材にこだわった友実さんの豆腐は、地元で評判。多くの常連さんを抱え、いまや有名宿泊施設でも使われています。会社勤めから豆腐作りの世界に入り、地道に日々を送る森さんご夫婦。今後、お二人は更なる挑戦をするため、ただいま雄大さんも豆腐作りの猛特訓中です!



森さんご夫婦が営む「白ほたる豆腐店」。国産の大豆と天然にがりで作る「もめん豆腐」は大豆本来の風味と甘みが口に広がります。
開店して3年たった今も、にがりを打つときは特に緊張するという友実さん。
真心のこもったお豆腐を求めて、多くのお客さんが訪れます。



ご夫婦のお店では、豆腐以外にも油揚げやがんも等の揚物も販売しています。「もめん豆腐」とは違う製法で作られる「油揚げ」は、仕込みから完成まで1日がかりです。人気の「白ほたるがんも」には黒ゴマやひじき、野菜がたっぷり入っていて、菜種油で揚げると何ともいえない香ばしさ!常連のお客さんは予約をして買うほど人気の商品です。



「大豆まで自分たちで作れば、豆腐が全て自分たちの手にかけて作れる」と就農した雄大さん。軽井沢の長い冬がようやく終わり、雄大さんはトラクターで畑を耕します。豆腐にかける熱い思いに心動かされた、畑の持ち主・佐藤一郎さん。農業に豆腐作りにと頑張るご夫婦を応援しています。また、豆腐店の常連客・儘田(ままだ)さんも、働きづめのご夫婦の体を気遣い、自宅に招いては手料理で応援してくれます。ご夫婦のお豆腐には発地地区の皆さんへの感謝と真心が詰まっています。


発地地区に4月26日にプレオープン予定の「軽井沢発地市庭」。農産物直売所のほか、軽井沢産の素材を生かした料理が味わえる飲食施設などがある複合施設。
ここに「白ほたる豆腐店」も出店することに決まったんです。たくさんの候補の中から選ばれた森さんご夫婦。こちらでは二人が力を合わせて作る、真心こもったお豆腐やがんもを使った食事メニューを出す予定です。




白ほたる豆腐店
森さんご夫婦が作る、素材にこだわった豆腐店。もめん豆腐は1日限定30丁です。その他にも「油揚げ」や、黒ゴマやひじきなどがたっぷり入った「白ほたるがんも」などを販売しています。自慢の「よせ豆腐」のほか、軽井沢ブランドに認定された「黒大豆寄せ豆腐」も人気です。
電話:0267-41-0245
営業時間:4月~11月 午前10時~午後5時(商品無くなり次第終了)
12月~3月 午前11時~午後4時(商品無くなり次第終了)
定休日:月、木曜
もめん豆腐:250円(税込)
よせ豆腐:280円(税込)
黒大豆よせ豆腐:420円(税込)
白ほたるがんも(5個入り):320円(税込)
油揚げ(2枚入り):250円(税込)

軽井沢発地市庭
農産物直売所のほか、軽井沢産の素材を生かした料理が味わえる飲食施設などがある複合施設です。
地元で収穫された新鮮な野菜や、地元産の素材を使った料理や飲み物、加工施設も出来る予定です。
電話:0267-45-0037
4月26日プレオープン予定
6月25日グランドオープン予定