本州の最西端に位置する山口県下関市が舞台。
合鴨農法でお米を育てる篠田知昭さん(58歳)と、その「あいがも米」を使って美味しいケーキを作る妻の晴美さん(55歳)が主人公です。
趣味でお菓子を作り続けていた晴美さんは、お菓子コンテストで最優秀賞を受賞したことがキッカケで、2009年12月「Country Sweets 優風」をオープンしました。
晴美さんと知昭さんの作るケーキは、地元の素材をふんだんに使っており、安心して食べることができると大人気。食べる人たちの思い出に残るケーキを、心を込めて作る篠田さんご夫婦をご紹介します。
「まんまろーる」と名付けられた優風のロールケーキ。イチゴや抹茶、フルーツなど計6種類のケーキは、知昭さんが育てた「あいがも米」を使っていてふんわりモチモチの食感が人気です。
ロールケーキの種類は、季節によって変わりますのでお好きな一品を是非探してみてください。
店内に飾られている可愛らしいイラストは、次女の麻美さんが毎月描いてプレゼントしてくれたもの。絵のモデルになっているのは、孫の葉成ちゃんと蒼生くん。篠田さんご夫婦の心を癒し、「優風」のマスコットキャラクターとしてお店のPRにも一役買ってくれています。家族みんなが、篠田さんご夫婦の心強い味方です。
お店を始めるまで、キッチンに立ったことが無かった知昭さん。今では晴美さんの立派な助手としてお菓子作りに貢献しています。今回はロールケーキ作りで重要な、スポンジを巻く作業に挑戦。おっかなびっくりの知昭さんですが、晴美さんの指導のもと、無事に完成させることができました。
この日、集まったのはご近所さんたち。「優風」をオープンする時は、改築工事や宣伝などでお手伝いしてくました。代々、家族のようなお付き合いが続いている皆さん。郷土の味、『しし汁』や『焼きそうめん』が並び、宴は夜遅くまで続きました。
「優風」ではバースデーケーキの予約も受け付けています。この日、3歳の誕生日を迎えた藤谷仁樹君とご家族が来店しました。「人生の思い出の1ページに自分のケーキがあると思うと、とても嬉しい。」と語る晴美さん。誰かを笑顔にするために、篠田さんご夫婦はケーキを焼き続けています。