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2019年11月30日霜月の伍

山形・朝日町
〜 心も耕す りんご農家宿 〜

山形県の中央部に位置する朝日町が舞台。りんごの栽培をしながら2017年3月に農家民宿を始めた志藤一枝さん(60歳)と夫の政利さん(70歳)が今回の主人公です。千葉県出身で大学卒業後は東京でOLをしていた一枝さん。遠く離れた朝日町の政利さんと出会ったのは25歳のとき。都会の女性と地方の男性が参加するバスツアーがきっかけでした。たまたま席が隣だった政利さんと意気投合し、2年8か月の遠距離恋愛の末に結婚。一枝さんは東京の仕事を辞め朝日町へ嫁ぎました。政利さんは450年続く農家の10代目。稲作とりんごなどの果樹栽培にまい進。一枝さんは得意な英語力を生かし、英語塾講師をしながら2人の子供を育てました。
お2人に転機が訪れたのは11年前。宮城県仙台市の高校へ進学した長男・大亮さんが不登校になったのがきっかけでした。家にこもりがちだった大亮さんを畑に誘った政利さん。すると大亮さんは次第に元気を取り戻し、6年後には新たな夢を見つけ自立していきました。これを機にお2人は「農業は土だけでなく人の心も耕せる」と確信し、不登校の子供たちを受け入れる里親を始めます。それが起点となり、農家民宿を始めることを決意。2017年3月『だいちゃん農園・ゲストハウス』をオープンしました。
『だいちゃん農園・ゲストハウス』は1日2組限定。民宿を始める以前に外国人留学生のホームステイを受け入れていた経験もあり、海外からのお客様も多くいらっしゃいます。外国のお客様に人気なのが築180年の蔵で提供している夕食。一緒に暮らす政利さんの母・仲代さん(93歳)が育てた野菜を使い、一枝さんが作る芋煮など、山形の郷土料理が漆塗りの御膳に並びます。
りんご栽培に愛情を注ぐ志藤さんご夫婦の日常と農家民宿に集うお客様との触れ合い、そしてそれを応援してくれる地域住民との交流を紹介します。

『だいちゃん農園・ゲストハウス』に台湾からお客様がいらっしゃいました。夕食は、築180年の蔵でお膳料理です。自家製野菜の天ぷらに鮎の塩焼き、山形名物・芋煮に皆さん「オイシイ!」を連発。翌日は、着物を着て朝日町の文化祭に出掛けました。太鼓演奏や茶道など日本の文化に触れた台湾のお客様。『だいちゃん農園』のおもてなしに大満足の様子でした。

志藤家では13種類のりんごを栽培しています。現在は収穫時期が遅い品種「ふじ」の「玉回し」作業に追われています。「玉回し」とはりんごの実にまんべんなく陽が当たるようにする作業。政利さんの同級生とご近所さんが手伝いに来てくれました。朝日町はりんごの実に袋をかけない「ふじの無袋(むたい)栽培」発祥の地。太陽を一杯に浴びたりんごは糖度も高く蜜もたっぷり。朝日町の「サンふじ」として全国的に知られています。

この日、仲代さんの誕生日会が開かれ、おばあちゃん子の長女・渚さんも東京から帰ってきました。この地域では数え歳で誕生日を祝うそうで、仲代さんは数えで95歳!本当にいつまでもお元気な仲代さんです。お祝いに「山形花笠音頭」も飛びだし、賑やかな一日になりました。

留学生のホームステイも受け入れていた『だいちゃん農園』。以前、山形大学留学時にホームステイしていたアメリカ在住のアンバーさんがお友達を連れて遊びにきました。りんご畑で「玉回し作業」を体験し、芋煮鍋を囲みました。早くに父親を亡くしたアンバーさんは「政利さんは日本のパパ、一枝さんは日本のママ」と言います。その言葉に、感無量のお2人でした。

楽園通信

だいちゃん農園

1日2組限定。夕食は蔵でいただく「やよい姫御膳」と一枝さん、政利さんと食卓を囲む「NAGOMI膳」があります。予約時にお選びください。
リンゴの販売は、今シーズン最後の品種「ふじ」のみとなりました。数に限りがありますのでお早めに。

電話番号:0237-68-2301
営業時間:午前8時〜午後5時
ゲストハウス:1泊2日2食付(1名料金)

【夕食】
「やよい姫御膳」の場合:9,500円
「NAGOMI膳」の場合:8,400円

【りんご】
無袋(むたい)ふじ5kg(20玉):2,500円〜
※12月上旬まで

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