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2018年2月3日如月の壱

千葉・千葉市
〜 釣り好きの魚料理店 〜

舞台はおよそ96万人が暮らす、千葉県千葉市。市内の閑静な住宅地。とあるお宅には、入り口に小さな看板があります。ここは自宅の1階を厨房と客室に改装した、完全予約制のレストラン。室内でお客さんが食べているのは揚げ物に蒸し物、刺身など魚尽くしのコース料理です。釣りが大好きな主人公・鈴木伸生さん(60歳)が3年半前に始めた魚料理専門店で、「釣った魚を台所で膳に仕立てる」の意味で『釣魚台膳(ちょうぎょたいぜん)』と名付けました。伸生さんが下処理からこだわって調理する魚料理は、「生臭さが無い」「こんな美味しい魚は食べたことがない」と、お客さんに大好評!
千葉市出身で小さい頃から釣りが大好きだった伸生さん。小学校教師になってからも趣味は釣り一本。離婚を経験後、小学校教師の友子さんと再婚しました。休みの度に釣りに出かけては釣った魚で料理を極めていった伸生さん。そのうち、趣味を生かして自宅でレストランができないかと考え始めます。友子さんに伝えると、心配しながらも後押ししてくれました。そして早期退職後、2014年に完全予約制の魚料理レストラン「釣魚台膳」をオープンさせたんです。
ユニークなのは、お店のスタイル。伸生さん一人で調理、しかも手間のかかるコース料理のため、お客さんはすべてがセルフサービス!壁を見れば事細かにお店のルールが書いてあります。例えば、ビールなどの飲み物は冷蔵庫から出しお客さんが自分で伝票を書くこと、棚からグラスを自由に出して使うことなど。食べた食器も残飯や敷き紙なども分別してから入れ物に片づけるようにお願いしています。伸生さんが元教師で、キッチリした性格だからこそ生み出されたルールですが、これに慣れた常連のお客さんは、むしろ堅苦しくないセルフサービスの自由さを楽しんでいる様子。
週三日は定休ですが、その間に釣りに出かける伸生さん。千葉県内や茨城県など、各地から出る乗り合い船で大海原へ!イサキ狙いの船では、沢山のイサキはもちろん、狙い以外のウマヅラハギもありがたい釣果。店で出す料理や刺身のバリエーションを増やすことが出来るからです。趣味の釣りを仕事にしてしまった伸生さんですが、魚を釣り上げた時は、心から楽しそう。海も台所も、伸生さんが生き生きと輝ける場所なんです。

完全予約制の釣魚台膳。この日はランチ8名です。伸生さんはお客さんが到着する頃、イサキやヒラメの皮を引いて粉をまぶし、からりと揚げ、前菜に仕立てます。身はお刺身や特製ダレに漬け込んで漬け丼に。ある日のランチメニューは、皮をからりと揚げた皮せんべいやヒラメの煮こごり、マダコの柔らか煮など4種の前菜。イサキの西京味噌漬けのホイル蒸しに、イサキやマトウダイ、ヒラメなど5種の刺身盛り合わせ。ヒラメやイサキの漬けがご飯にのった漬け丼に、美味しい出汁で作ったあら汁。最後にデザートとコーヒーなどドリンクも付いて2500円!魚を知り尽くした、釣り好きが作る魚づくしのコースは、お客さんからも大評判です。

魚を仕入れに茨城県鹿島沖にやって来た伸生さん。狙いはヒラメ、ですが糸を垂れるもなかなか釣れません。そんな中「来た!」と伸生さんが釣りあげたのは“アナハゼ”。残念、狙いとは違う魚です。自然相手、魚とのかけ引きが釣りの面白さですが、伸生さんは食材を手に入れないと料理が出来ません。しかも、釣り船代がかかるので赤字になってしまいます。その後、見事にヒラメを釣りあげた伸生さん。船中トップ、6枚ものヒラメとマトウダイをゲットしました!釣ったヒラメはその場で背骨を断ち切り、血抜きをする事で、臭みが無く真っ白な身に。さらに店でサクにした身をチルド室で寝かせて熟成すれば、刺身にした時に旨みが増して美味しくなるそう。さすがの技です。

ある日の夜。ディナーの予約を入れてくれたのは元同僚、今や店の常連・牧之瀬さん。来店するなり冷蔵庫を空け、慣れた様子でビールやコップを出します。早速飲もうとしたら「伝票書いて」と伸生さんの声が。釣魚台膳はすべてセルフサービスの店、自宅感覚で、つい忘れてしまう常連さんも多いそう。食べたものを分別して皿入れに片付けていた梅田さんは「最初は何でお客さんがこんなことしなきゃいけないの」と思ったそうですが、今ではこのシステムを面白いと仰います。魚は美味しく、店内はリラックスムード…だから、ついつい飲みすぎてしまうお客さんも…。伸生さんが一人で切り盛りしているため、今後もどうかご協力宜しくお願いします!

伸生さんの魚が美味しいと評判の理由は、釣った魚をさばく手間。例えばイサキ。新鮮なうちに頭を落とし内蔵を取ると、ブラシで丁寧に洗います。汚れや生臭さの原因となる血を取り除きます。刺身にした時、綺麗なピンク色の身で臭みがありません。小ぶりのイサキは丸ごと使って、飾り包丁と隠し包丁を入れ、軽く塩をしてから特製の西京味噌に漬けこみます。これを野菜と共に蒸したホイル蒸しも、絶妙な味わいで人気。伸生さんは調理後の骨も大切に扱い、これがまた美味しい出汁になります。この出汁も煮こごりやあら汁となって大活躍!「魚の骨まで、皮まで愛している」が口ぐせの伸生さん。釣った魚を最後まで大事に頂く、これがモットーなんだそうです。

週末、妻の友子さんと近所の動物園に出かけた伸生さん。釣りや店にと忙しい伸生さんと、小学校で働く友子さんはお互いにすれ違いが多いため、週に一度は夫婦二人で過ごす時間を持つようにしているんです。かわいいレッサーパンダやライオンなど、動物たちを観察しながらとっても仲が良く楽しそうなお二人。「年を取ったら夫婦しかいないからね」と伸生さんは照れ笑いをしていました。伸生さんが家でお店を始めたいと言った時も、「自宅は住宅街だし修業もしていないのに…」と心配しながらも、最後は好きなことをして欲しいと、第二の人生のスタートを後押ししてくれた友子さん。2年後には定年を迎えますが、76歳まで店を続けると宣言する伸生さんに「そのうち、きっと一緒にやるでしょう」とゆったり構えていました。

楽園通信

千葉市観光情報センター

立ち姿で一世を風靡したレッサーパンダ・風太くんもいる、「千葉市動物公園」や、人工海浜としては日本一の長さを誇る「いなげの浜海水浴場」など千葉市の観光情報はこちらにお問い合わせください。

電話番号:043-224-3939
お問い合わせ時間:平日:午前10時〜午後6時
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完全予約制・自宅レストラン 釣魚台膳

伸生さんが各地で釣った魚を使って、前菜や蒸し物、お刺身やご飯ものと魚づくしのコース料理が食べられます。
店は伸生さんが一人で切り盛りしているためセルフサービスです。
ご協力よろしくお願いします。
お店は、
●3日前までの完全予約制
●一日一組限定
●一度の予約は最大8名まで
となっています。

電話番号:090-5996-4132
営業日:週4日営業
※定期的に釣りに出かけるため不定休です。
また、営業中、釣りの際は電話に出られないのでご了承下さい。

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