コメント

水谷豊 コメント

 この作品も『9』になりますが、よく夫婦で“空気みたいな関係”と言うじゃないですか。僕は私生活でそんなことを思ったことはないんですが(笑)、この作品でそれが少しわかってきました。今回はそんな“空気みたいな”感じがしていました。
 吉川監督も今年90歳になられましたが、去年よりもエネルギーがあったような気がします。演じていて、ただただ楽しい監督です。
 『無用庵』がこれだけ続くということは、見てくださる方が楽しんでくださるから。それを実感しますね。吉川監督との作品をみなさんが楽しんでくれている、そのみなさんが楽しんでくださるエネルギーがこちらに返ってきて、また次へ行けるわけですから。いい循環になっていると実感しています。

岸部一徳 コメント

 水谷さんがおっしゃる“空気みたいな”というのはなんとなくわかる気がします。
 『無用庵』は不思議な、他の作品では感じない魅力があります。家に帰ってきたような、(現場に)迎え入れてもらっているような、そして吉川監督にはいつまでも勉強させてもらっています。それが回を重ねるごとに、ますます良くなって、空気のようになっていく、というのが理想ですね。

檀れい コメント

 “空気みたいな関係”というのはうれしいですね。無用庵が始まったときには水谷さんと一徳さんのお二人がこれまで共演し積み上げてきた呼吸による掛け合いが本当に楽しくて。その中に私はどういう風に入っていけばいいんだろうと思っていましたが、回を重ねて丁寧に作っていく中で、“空気みたい”と言っていただけたのはすごくうれしいです。
 吉川監督はとてもお元気で、年齢を感じさせない頭の回転の速さ、鋭さとか、お芝居を作っていくうえでの誰もが惹きつけられるような演出とか、現場に来るたびにいろいろな発見があってすごく刺激的です。素敵な監督とお仕事させていただいていると思います。
 今回のクランクインでスタッフの方から『日向半兵衛役の水谷豊さんでーす』と紹介があったとき、スタッフのみなさんの拍手が鳴り止まなかったんです。ずっと拍手をしてくださって、いつまで続くんだろうと思ってしまうぐらい。それを聞いたときに松竹撮影所のみなさんは私たちが帰ってくるのを待っていてくださったんだ、この撮影をすごく楽しみにしてくださっているんだというのを感じて、撮影初日なのに目頭が熱くなりました。この作品は一本でも長くやるべき作品なんだと、見てくださる方だけでなくスタッフにとっても、役者にとっても大事な作品なんだと強く感じました。