旅の始まりは水の町、伏見から。太閤秀吉が建てた伏見城や坂本龍馬ゆかりの寺田屋など、歴史の舞台となった名所が残る古き良き町です。プライベートで大の仲よし、浅見れいなさんと野波麻帆さんは記念写真を撮りながら伏見の町を散策。十石舟に乗りこみ、マイペースな船頭さんとのやりとりに笑いが絶えません。水面には柳が映り込み、新緑に包まれた川を進みながら、二人の旅は幕を開けました。
全国に3万社もあると言われる「お稲荷さん」の総本宮・伏見稲荷大社。五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・芸能上達など、たくさんのご利益があり古より多くの人々の信仰を集めてきました。そのシンボルともいえる「千本鳥居」は隙間なく連なる鳥居が神秘的な雰囲気を感じさせてくれる神聖な回廊。境内に1万基を超えると言われる鳥居は、人々が願いを込めて奉納したものです。鳥居の回廊を抜けたところで「おもかる石」を発見。願い事をしてから擬宝珠を持ち上げ、自分が思った重さより軽ければ願いが叶い、重ければ叶わない、というのですが・・・。二人は一体何をお願いしたのでしょうか。
夏の風物詩として京都で親しまれている鱧(はも)。創業240余年の京料理の老舗、魚三楼で鱧をつかった懐石料理を頂きます。固い小骨を持つ鱧には「骨切り」が欠かせません。その技術によって味わいが大きく左右されるのだといいます。見た目も可愛らしい料理ですが、料理人の技が光っているのです。二人は驚きの食感と鱧本来がもつ旨味にびっくり。「こんな鱧食べた事がない!」「ふわっふわ!」夏の京都だからこそ味わえる味わいに、思わず舌鼓をうちました。
京都など主に関西地方で親しまれている飲み物があると聞いてやってきました。暑さで疲れた体にピッタリの、ひやしあめ。生姜には食欲増進効果があるといわれているので、夏バテで疲れた体にはぴったりです。さわやかな香りとすっきりとした甘味、ソーダで割ればジンジャエール、お湯で割るとあめ湯として1年を通して楽しめます。お二人はお土産に購入されていきましたよ。
京都府立植物園に隣接している、「陶板名画の庭」。世界的建築家の安藤忠雄氏が設計した園内は、屋外で絵を鑑賞できる世界で初めての絵画庭園です。水とコンクリートの回廊を進むと見えてくる、ミケランジェロ作「最後の審判」。ほぼ原寸大の巨大な陶板の迫力は見る者を惹き込みます。あまりの迫力に浅見さんは怖がってしまいました。水の音を聞きながら、文字通り絵画に触れる事が出来る、お二人オススメの穴場スポットです。
方丈庭園の石庭で世界的に知られる、龍安寺。東西25メートル、南北10メートル、高さ1.8メートルの築地塀で囲われた石庭は、作者、作庭時期、作庭の意図、どれひとつとして明らかになっていません。頭で考えるよりもまず見つめてみること。ふと見ると二人の目から涙がにじんでいました。研ぎ澄まされた無の境地、二人にはどのような風景に見えているのでしょうか。
暑い夏に欠かせない「団扇」。京都では舞妓さんや芸妓さんが夏のご挨拶として配るなど、昔ながらの習慣が今も息づいています。そんな舞妓さん達のように自分の名前が入った団扇が欲しいと、さっそく団扇作りに挑戦です。職人によって技と手間を駆使して作られる団扇に失敗は許されません。そのプレッシャーを物ともしない浅見さんと、手の震えが止まらない野波さん。とても良いお土産ができました。
夏の京都の風物詩と言えば川のせせらぎを聞きながら涼をとる、川床(ゆか)。二人も浴衣に着替えて、自分の名前が入った団扇を持って夕涼みにくりだします。鴨川では川床を出すお店がいくつもありますが、その中でふたりが選んだのは赤レンガの佇まいをした一見普通のBarでした。しかし、実はここでも川床を楽しむ事が出来るんです。お酒を片手に話は弾みます。大人だからこそ楽しめる京都の形です。
朝の目覚めにふさわしい美しい風景を見せてくれる東福寺。国宝や重要文化財の指定を受けた建築物が並ぶこの寺院では、昭和を代表する造園家、重森三玲が手掛けたモダンな庭の数々を見る事ができます。紅葉の名所として有名な東福寺ですが、実は「青もみじ」の名所でもあります。夏こそ紅葉の真の美しさを堪能する事ができます。通天橋から眺める緑のグラデーションは二人から言葉を奪ってしまいました。
京都の由緒ある老舗旅館・俵屋がプロデュースするカフェ。ここでぜひ味わいたいのが本わらび粉を使ったわらび餅。もともとは、俵屋の宿泊客だけに提供していたものでしたが、なめらかな食感と繊細な風味が評判となり、宿泊客でなくても楽しめるようにとこのお店が作られました。京都に来たからには他ではなかなか味わえないおやつを味わいたいもの。あまりの柔らかさと上品な甘さに二人の笑顔は止まりません。
嵐山の名刹、天龍寺。方丈の裏に位置する曹源池庭園は、国で初めて特別名勝指定を受けました。創建以来、堂宇の焼失を繰り返した天龍寺ですが、庭園だけは今もなお作庭当時の原型を留めています。天龍寺を開山しこの庭を作った夢窓疎石の有名な言葉にこんな教えがあります。『山水に得失なし 得失は人の心にあり』自然は損得を考えずに目一杯に花を咲かせ、実りをつけます。しかしそんな素晴らしい景色でも、見る人の心に損得があれば、美しいと感じる事はできません。美しい物を美しいと感じられる心をもって欲しい。その思いが、この庭園を守ってきたのかもしれません。