山腹を切り開き、崖にさしかかる懸造り(かけづくり)で建てられている清瀧宮本殿は、醍醐寺の総鎮守・清瀧権現(せいりゅうごんげん)を祀る鎮守社。崖のすぐ麓に建つ拝殿は、寝殿造りの手法を生かした室町時代の建物です。屋根の檜皮葺の線の美しさは特に美しく、国宝にも指定されています。古代から猿楽の起源となった「曲舞(くせまい)」が奉納されていたそうです。かつてここで9歳の世阿彌が勧進猿楽を舞い、足利義満にその芸を認められた場所とも言われています。
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