「山口安次郎さん」 絢爛豪華な能装束を織る山口安次郎さん。101歳の今も機を織る西陣の名工です。絵緯(えぬき)と呼ばれる緯糸を刺繍するように織り込む「唐織」という明の時代の技法で、観世流宗家の能装束を作り続けています。一つの衣装を仕上げるのにかかるのは半年。機織りは恋人のような存在、と言う山口さん。あと十年続ければ100年になると笑われました。