DIARY
ダイアリー

D日記 #293 マーブルヘッド/アメリカ

マサチューセッツ州・マーブルヘッドは、小さな港町でありながら、1800年代から続くセーリングの名門地として知られています。特に注目すべきは、「ボストン・ヨットクラブ」「イースタン・ヨットクラブ」「コリンシアン・ヨットクラブ」という3つの有力なヨットクラブが、マーブルヘッドハーバーの中に揃って存在している点です。これほどの規模と伝統を誇るクラブが一つの町に共存しているのは、全米でも非常に珍しいケースです。

マーブルヘッドハーバー

この独自の環境が、クラブの垣根を越えたセーラー同士の協力体制や、ボートの種類ごとの「フリート(艇団)」による組織的なレース文化を育んできました。マーブルヘッドでは、ワンデザインレースが特に盛んで、それぞれのクラスごとにフリートが編成され、年間を通じて多くのレースが開催されています。

ハーバーのダック

また、多くの住民が自らセールボートを所有し、家族単位でクラブに所属しているのも特徴です。子どもたちは小さなディンギーからセーリングを始め、成長とともにレースの世界に自然に溶け込んでいきます。親子三代で同じフリートに所属し、週末のレースに参加するといった光景も珍しくありません。このように、マーブルヘッドではセーリングが単なる趣味を超え、生活の一部、そして地域文化の中核として息づいています。

夕方のフリートレース