DIARY
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D日記 #270 糸満漁港/日本 沖縄県
沖縄県糸満で出会ったサバニ(沖縄伝統の帆装漁船)作りの達人、大城清さん。
取材日、完成したばかりのサバニを見せて頂きました。設計図はなく感覚で作業し、工具もカンナやノミだけでも20種類以上、職人技で一艘仕上げるのに約3カ月かかるそうです。
昔から材料として使用するのはしなやかで丈夫な宮崎県の飫肥杉(おびすぎ)。熱湯で左右対称になるように曲げて美しいフォルりをつくりだします。
サバニの形は、外洋での大きな波にも負けず、弱い風の日でも帆の推進力を最大限発揮させる為に職人の経験や感覚で時間を掛けてつくり出されたもの。
今ではお祭りやサバニレースなどで沖縄の人達に愛され、その海人(うみんちゅ)魂は代々受け継がれていました。
