DIARY
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D日記 #233 サヌール/インドネシア
サヌール港の近くで老舗食堂を営む2代目店主マヘンドラさん。
取材中、彼の独特のセンスの良さを端々に感じていましたが、撮影後は驚きの連続でした。
というのも、サヌールの近くにあるご自宅にお招き頂いたのです。
最初にびっくりしたのは自家用車。ベンツのクラシックカー1986年製です。まわりの観光客の視線を浴びます。
店から20分ほどのサヌールの自宅にお邪魔すると、たくさんの鳥や、クラシックバイク、ギター、バリ伝統の彫刻が施された刀などの彫刻品などのコレクションが飾られていました。彼は相当な収集家でした。
圧倒され過ぎて、素晴らしいコレクションの写真をきちんと撮れなかったのが残念です。
かつては創業者のお祖母様たちと、現在食堂のある場所で質素に暮らしていたというマヘンドラさん。
愛する祖母から受け継いだ店の人気を絶やすことなく、成功させ、富を得たのかも知れません。
初めはご自宅の雰囲気に圧倒されていましたが、直ぐに彼の優しい人柄と奥深さに心を奪われた私たち。
時間を忘れ、アラック(椰子の蒸留酒)を飲みながらのギターセッションの宴は深夜2時まで続きました。
「成功を続けていくためには努力が必要。お客様への感謝を忘れずに、サンバルの味を守っていきたい。」現状に胡座をかくことなく、しかし、楽しむことも忘れない、なんとも魅力的な2代目でした。
