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D日記 #226 ロレ/東ティモール

ロレのあるロスパロス県は東ティモールの中でも伝統文化が色濃く残るところ
取材中様々な驚きがありました
港にいく道中には牛の頭蓋骨を飾ったお墓

この風習は国内の他の地域では見られません
奥地に来たなと感じるのは“言葉”でも
取材中 現地の方言・ファタルク語が飛び交いました
東ティモールの公用語、テトゥン語でさえも少数言語なのに 
さらにまったく別の言葉が飛び交っているのでまるで違う国に来たようでした

ロレで1年に1度だけ獲れるメチはゴカイの仲間
見るのも食べるのも初めて経験
生が一番美味しいとのことで恐る恐る食べると
潮の味がついた小エビのよう
プチプチしていて歯応えも良く見た目以外は合格点でした

取材後ロレにはもうひとつ特別なものがある”と見せてもらったのは
第二次世界大戦中にティモール島に上陸し島を占領した日本軍の痕跡
砂浜に埋もれた塹壕と歩いて30分の山深い森の中にはさらに大きな塹壕が
残っていました
驚いたのは地元の青年たちで作ったという赤い鳥居
「これは日本の神様のようなものだとネットで知り真似て作った
日本人に見に来て欲しいと願っていたが今日君たちが来てくれた ありがとう」
鳥居は木材に赤いペンキを塗って作られたもの
山深いその場所に建てるのは決して簡単ではなかったと想像できます
青年たちに「こちらこそ、ありがとう」と告げ鳥居の前で手を合わせました