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D日記 #111 マリーナ シュティッケンへルン/ドイツ

朝7時過ぎに港に着くと、水面に霧がかかっていて、そこに柔らかな朝日が差し込み幻想的な世界が広がっていました。そこにオラフさんとビクターさんが船を出すとそれはまるで印象派の絵画のよう。

その雰囲気をしっかり皆さんに伝えたく、こちらもドローンカメラに収めることに集中。それが撮れた時、今回のエピソードはきっと良い回になるはずだと確信しました。
セーリング歴50年のオラフさんもこの光景を見て、「これはキールに住む者の贅沢な特権だと今日の朝改めて感じた」と言っているほど綺麗なものでした。

セーリング後、彼らの行きつけのレストランに誘ってもらいました。キール運河の入り口が見える海沿いのお店でランチです。寒さに慣れない日本人チームは暖かい珈琲を頂く中、二人はドイツらしくビールで乾杯していました。

彼らはこの辺りではよく食べられるというニシンの塩漬けを食べていたので、私も同じものを頂くことにしたのですが、塩辛さと、軽く発酵していてやや酸っぱい感じが強く、正直に言えば私は食べ切るのがやっとでした。

良い撮影を終え機材を車に積んでいると、道にいたおじさんが海を指して「あれを撮った方が良い」と言う。よく見るとイルカの親子が気持ち良さそうに泳いでいました。既にばら始めていた機材を持って急いで撮りに行きましたが、実際はやや遠くベストショットにはなりませんでした。それでも私たちを気にかけてくれた地元の方の優しさに触れ、暖かい気持ちで家路につきました。