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D日記 #71 ナルーママリーナ/オーストラリア
以前にも書きましたが、今回のロケはニュージーランドからの入国。
豪州サイドは国境を開けてくれましたが、NZサイドはまだなので帰りは14日間の隔離が待っていました。
コロナ禍とは思えない平和なナルーマでの取材を終え、シドニー空港へ向かうと
そこには現実が。手持ち無沙汰な店員以外は誰もいない空港で、免税ショップのカンガルーやコアラが寂しそう。
隔離が前提のNZ行きの飛行機はもちろんガラガラです。
見えるところに他の乗客はいないので機内はとても気楽でした。
オークランド空港での検疫を終えると、そのまま専用レーンで施設行きのバスに直行します。この時、初めてどこに行くかを告げられます。
場合によってはバスで2、3時間も移動させられることもあるらしいのですが、今回はオークランド市内でした。
ホテルに着くとそこは空軍の隊員が仕切っていて物々しい雰囲気です。
チェックインも一人一人、ガイダンスを受けるので時間がかかり、ようやく入室できたときにはホッとしました。
室内はいたって普通のホテルですが、清掃は一切入りませんし、リネンなどの交換も5日に一回希望者のみ。
3日目と11日目のPCR検査の時以外は原則部屋から出ないので、
食事は3食ともドアの前にディスポーザルパックに入れられて届きます。
こんな状況ですから、仕事くらいしかやることもなく編集作業はとても捗りました。
毎日、ヘルスチェックにナースが来るのですが、普段は気さくなキウイもさすがに雑談はしてくれません。相手をしてくれるのは窓際の彼らだけ。何となくクララな気分です。(わかりませんね。失礼)
という訳でクリスマスも特別感は何もなく粛々と一日が過ぎて行きます。
ただ、期間中、部屋でひとり盛り上がった時間が一度だけありました。
ちょうどそのタイミングでアメリカズカップ前哨戦が行われていて、その中継があったのです。
AC75の初めての実戦。最新デザインのフォイル(水中翼)艇の速いこと!
(ちなみにデザインの方向性は違いますが、白石康次郎さんの艇もフォイル艇です)
特に元チームNZのスキッパー、ディーン・バーカーが舵を握るUS艇とのレースは見応えがありました。3月の本番が楽しみです。