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D日記 #67 ダンガーアイランド/オーストラリア

実はこのダンガーアイランド、出発前には全く存在を知りませんでした。
基本、「港」を取材する番組ですから、小さな艀しか行き来していない島はリサーチに引っかかってこなかったんです。
きっかけはブルックリンのロケハン中にジョアンさんの書いた絵本を見つけたこと。
ググってみたら小さな島が桟橋に囲まれていてびっくり、島自体がマリーナみたい、となった訳です。

小さな島ですが、上陸してみると興味深いものがいろいろあります。
フェリーに乗って15分、船から降りると道路脇にこんなものが並んでいます。
こちらではウィールベローと呼ばれますが、いわゆる手押し車ですね。
島にはスーパーなどはありませんから、定期的にまとめて買い出しに行かなければいけないのですが、ジョアンさんも言っていた通り、島には車がないので自宅まで荷物を運ぶのが大変です。そのときに活躍するのがこの手押し車という訳です。

島の中央部にあったのはコミュニティガーデン。
ハーブや野菜などがとても丁寧に育てられているのですが、
ガーデンベッドとして使われているのは使えなくなった古いボートです。

プライベートな車は持ち込めませんが、緊急車両は別。
アクセスの悪い島での火事は一大事ですから、消防車はちゃんとあります。
ただし、運営は全て住民によるボランティア。
この日は日曜日で定期的な消防訓練が行われていました。

帰りはジョアンさんのボートで送っていただいたのですが
生活に必須とはいえ、自在にボートを操る姿はとてもカッコいい。
自分はどちらかというと船は苦手なのですが、ちょっとやってみたくなりました。