DIARY
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D日記 #63 佐野造船所/日本 東京都・潮見
「港・マリーナ」を題材の舞台として捉えてきた当番組ですが、今回は異例です。
佐野造船所は港やマリーナとは少し離れた場所に位置します。
出会いは先だって紹介した東京夢の島マリーナの撮影中でした。
運河を走行中マリーナの担当の方から
「あそこに見える小さな造船所は木製船のスペシャリストだよ」と…
我々は機会が合えば覗いてみたい でも近くに港はない…
などモヤモヤした時間を送っていました。
調べてみると歴史は古く江戸時代に創業されたらしく現在は9代目。
作りだす船はどれも斬新で美しい まさに港時間ではないか!と確信し撮影に至りました。
9代目の龍太郎さんに伺ったところ正確な創業の時期は定かではないようですが
江戸時代後期「弘化(こうか)1844-48」に始まったそうです。
江戸時代に36もの年号があったのも無知な私には驚きでしたが…
船大工のことを「船匠(せんしょう)」とも呼ぶそうですが、
佐野さん一家はまさに船の匠。
日本が誇る木工技術を見事に受け継ぎしかも進化させています。
時代に取り残されることなく生き続ける古の技術は日本の宝。
10代目の龍也さんが作った作品を見た時に
感動と同時にそんなことを感じてしまいました。
