DIARY
ダイアリー
D日記 #34 ヨット文化を支える匠/総集編
今回の番組テーマは「ヨット文化を支える匠」でしたが、
世界を旅していると取材対象者以外の様々な匠に遭遇します。
根っからのクルマ好きの僕は、訪れる国々でタクシーに乗るのことが大好物。
タクシードライバーは個々の性格はあるものの、
その運転は意外とお国柄を映し出しています。
イタリア・フランスであれば公道であってもアグレッシブに攻めていますが、
かなりレベルの高い運転。北米やオーストラリア辺りではのんびりな運転が感じられます。
そこで今回紹介するのはロンドンタクシー「Black Cab」です。
皆さんご存知のタクシー専用のボディで、
長年ロンドンの景観を2階建バスと共に彩る存在です。*近年は黒以外もあります
乗るたびに感心するのはドライバーが「知らない道がない」「最適なルートを選ぶ」。
それもそのはずライセンス取得にかかる時間は平均4年。
きっちりロンドンの道・建物の膨大な知識を習得します。
なのでドライバー達は難関を潜り抜けた精鋭ばかり。まさに匠です。
勿論、運転技術にケチのつけようもありません。
どこかの国とは大違いですね!
昨年秋当番組でロンドンに立ち寄った際、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
ロンドンタクシーが様変わりしているんです。
最新の車両はなんとEV電気自動車です。
*発電専用の1500ccのエンジンが載っています
伝統の観音開きは継承されていますが、
その佇まいはどこかロールスロイスやランチアを感じさせるもの。
まだ台数は多くはありませんが最新車を待って乗車することができました。
乗り心地は、床下に重たいバッテリーがあるせいかしなやか。当然加速も立派なものです。
時間の止まったような英国ですが、ゆっくりと動いているんですね。
因みに我々の匠 原カメラマンはポルトガル名物「エッグタルト」を試食中
