ストーリー

【第5話】婚約者ごっこはもう終わりにしますね

 ついに紫乃(田辺桃子)へのプロポーズを決意した橘(堀夏喜)。これまでのようなカッコつけた姿ではなく、ありのままの自分で思いを告げよう――そう決めた矢先、紫乃の口から耳を疑うような言葉が飛び出す――「婚約、解消しましょう」。
 突然のことにショックを受けた橘はそのまま泥酔。なんとか家まで連れ帰った紫乃は、酔いつぶれて眠る橘の寝顔を見つめながら、まだ婚約する前にしてしまった大きな“ズル”を思い出していた。
 3年前――資料室で会うようになった橘に思いを寄せながらも、その気持ちを素直に表すことができなかった紫乃。父の元治(大河内浩)からは再三縁談を持ちかけられるも、橘という心に決めた人がいることも言えず、なんとなくはぐらかしてばかりいた。どうしても橘のことを諦めきれなかった紫乃は「自分だけが持つ“カード”」を切ることを決意し、元治にある「お願い」をしていたのだった。
 そのことを思い出し、卑怯だった自分を省みる紫乃。そんな卑怯な手を使ったからこそ、橘の気持ちは優衣へと向かってしまったんだ…。「橘さんに好かれてるかもなんて、何を勘違いしてたの?」「私はどこまでも“面倒な婚約者”でしかなかったのに」――。
 こうして紫乃は橘に婚約解消を告げた。すれ違っていくばかりの2人の恋は、いったいどうなる…?

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