水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 斎藤ちはるアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2019.06.26放送

鳥取で218年続く「長田茶店」7代目・長田碧さん

大山の麓で営むお茶専門店

長田茶店(ながたちゃみせ)本店
住所/鳥取県米子市岩倉町76
TEL/0859-22-7602
FAX/0859-34-4111
営業時間/9:00~18:00
定休日/水曜日
「大山みどり 煎茶」864円(税込み)
斎藤ちはるアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回の女神は、鳥取県米子市で218年続く「長田茶店(ながたちゃみせ)」7代目・長田碧さん(29)です。

長田茶店は茶葉から茶道具まで揃えるお茶の専門店。この時期は名峰「大山」の麓にある茶畑で茶摘みも行っています。採れたお茶は香りとコクの深さが特徴。大山茶は標高の高いところで育つため、厳しい冬を乗り越えることで葉が強くなり、格別の味わいとなるのだとか。そんなお茶を召し上がったのが、植樹祭で鳥取を訪れた上皇さまと美智子さまでした。なんと、そのお茶、碧さんの夫・吉太郎さん(39)が点てたんだそうです。

開かずの金庫、ついに開錠

店も兼ねる自宅は老舗に相応しく、超える堂々たる構えです。目を引くのは蔵で、吉太郎さんによれば「250年くらい前のもの」。その中で一家が気になっているのが金庫でした。実は「番号もわからんし鍵もないもんで」の開かずの金庫なんです。

そこで、“ダイヤルの魔術師”こと寺本龍次さんにお願いすることに。今回は鍵の組み合わせが1億通りという、「継ぐ女神」史上最強の金庫でしたが、見事開錠に成功。開けみると・・・・・・、中は空っぽ!! 碧さんからは「本当に申し訳ないです」という声が。

“蒸し方”でお茶の味が決まる

加工場では、摘み取った茶葉を蒸す作業が行われていました。「ここが命。蒸し方で最後のお茶の味がガラッと変わる」そう。しっかり蒸すことで、茶葉の細胞を壊し、お茶のコクと甘みを引き出します。

次いで茶葉を揉んでいきます。4つの機械を使い分け、「揉んで揉んで」、さらに味を引き出し、茶葉へと整えていきます。
最後に火を入れ、形を選別すれば大山のお茶が完成です。

老舗の危機を救った人気漫画とのコラボ

「抹茶ろ~る はたらく細胞コラボパッケージ」2808円(税込み)
※ご注文はTEL、FAXまたは、長田茶店HPよりお願いいたします。
碧さんは東京育ち。田舎暮らし体験に応募し、半年間のつもりでやってきた米子で吉太郎さんに出会いました。猛烈なアタックを受け、結婚したそうです。しかし嫁いだ老舗は「急須を使う家も、自分でお茶をいれる飲む機会も減っています」。厳しい状況でした。なんとかしなければと、吉太郎さんは、一年の半分以上をかけて全国各地を回り、営業していたといいます。

碧さんも、何か力になりたいと考えていたとき目にとまったのが、店で販売していた抹茶のロールケーキでした。味はおいしいものの、どこの店にもありそうで特徴がなかったといいます。そこで考えたのが、『はたらく細胞』という大好きな人気漫画とのコラボレーションでした。碧さんは原作の出版社に手紙を送ります。「普段お茶に関心がない若い人たちにも目を向けてほしい」という思いを込めて。

企画は見事に採用され、パッケージなどでのコラボによって「昨対で200%」という驚異の売れ行きを記録するまでに。吉太郎さんも「この調子でやっていってもらえると助かります」と期待しています。

「無理だと思ってもトライしてみよう」

他店と差別化ができないかと始めた人気漫画とのコラボ。ラブレターのように思いを一生懸命綴って出版社に送ったそうです。
碧さんは「無理だと思ってもトライしてみよう」といいます。このコラボレーションも何もしなかったら実現していませんでした。「どんなにハードルが高くても、やってみないと結果はわかりませんよ」。そんな言葉も残してくれました。