水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 斎藤ちはるアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2019.06.12放送

鹿児島で120年続く「徳永屋本店」4代目・徳永ルミさん、5代目・広子さん

鹿児島名物「島津揚げ」

徳永屋本店 
住所/鹿児島県鹿児島市東千石町4-23
TEL/099-225-1726
FAX/099-239-1777
営業時間/8:30~18:00
定休日/元日のみ

「島津揚げ」1個167円(税込み)
「西郷揚げ」1個113円(税込み)
※詳しくはお店にお問い合わせください。
斎藤ちはるアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回は、鹿児島で120年続く「徳永屋本店」4代目の徳永ルミさん(69)と5代目の広子さん(42)の登場です。

作っているのは鹿児島名物「さつま揚げ」。作家の向田邦子さんはじめ多くの著名人に愛されてきた逸品です。その始まりは、江戸時代、琉球地方で食べられていた魚のすり身を使った「チキアギ」が薩摩に伝わったことにあるそうです。

家宝は薩摩藩ゆかりの品!?

徳永家の家宝も薩摩藩とゆかりのあるものでした。西郷隆盛が、明治政府の要職を辞め、下野したときの心情を記したとされる書です。地元の名士でもある友人が、この書は徳永家にこそ相応しいと、ルミさんに譲ってくれたものだといいます。

ただし、その真贋は不明。ルミさんの夫で4代目の進さん(69)は、「ただほど高いものはないともいいますから、高額鑑定が出るかも」と予想していたのですが、番組で鑑定したところ、偽物という結果に。「ビンゴ」と納得したのは広子さん。「そんな有名人の書がうちにあるわけがないと思っていた」と義父や義母を前にも動じません。

受け継がれるさつま揚げづくり

徳永屋本店のさつま揚げは新鮮な白身魚「エソ」をすり身にして使っています。塩と酒を加えて練り、形を整えたら一度蒸し器へ。そして、温度を変えて二度揚げすれば完成です。出来立てはアツアツ。魚の香りもふわっと広がります。

店の名物でもあるのは、薩摩藩の家紋「十文字」が入った「島津揚げ」。現在は機械で行うそうですが、今回は昔ながらの作り方で見せていただきました。斎藤アナは、鮮やかな手つきで作り上げていく進さんのその姿を、カメラに収めることに。

老舗の危機を救ったルミさんと広子さんの新作さつま揚げ

120年続く老舗に二人姉妹の次女として生まれたルミさん。継ぐ気はまったくなかったそうですが、結婚した進さんを先代に気に入り、急遽、家業を継ぐことになったのだとか。その頃は「作っても作っても売れた」といい、子どもを背負いながら一日中働いたといいます。

しかし、平成に入ると経営は悪化し始めます。鹿児島でさつま揚げは手軽なおかず。大手スーパーやコンビニが増えるなか、専門店で買う人は減っていきました。「なんとかしないと」と立ち上がったルミさんは、さつま揚げを全国のデパートで売り出そうと、贈答用の高級品路線に変えたのです。

その頃嫁いできたのが広子さんです。しかし、「料理ができない、魚も扱ったことがないという感じのお嫁さん」。さつま揚げにバナナを入れたらどうかと提案して、進さんに猛反対されたこともあったとか。

そしてチャンスが訪れます。地元のさつま揚げ組合の発案で各店ごとにアイデアさつま揚げを作るという企画が持ち上がると、広子さんが立候補。毎日毎日悩みながらも、新たなさつま揚げ「西郷揚げ」を作り出したのです。それは、タマネギやニンジンのほかにサツマイモを加え、さらに青のりもプラス。おいしさだけでなく、何種類もの野菜が入っていることが人気となり、今や店の新たな売れ筋商品になろうとしているそうです。

女神の一言「苦手なことでもチャレンジを!」

広子さんは、料理が苦手でも、やらずに済む方法を考えるより、やらなくてはいけない環境に自らチャレンジしていくことで、少しずつ克服できるのではないかと考えたそうです。

「苦手なことでもチャレンジを!」という広子さん。積極的に取り組むことで、いつか得意に変わる日が来ると信じていると話してくださいました。