水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 斎藤ちはるアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2019.05.08放送

京都で96年続く 京あられ「鳴海屋」4代目女将・鳴海祐子さん

京都のお茶漬けに欠かせない「ぶぶあられ」

鳴海屋
住所/京都府京都市右京区西院西貝川町99
TEL/075-881-0881
FAX/075-881-0883
営業時間/9:00~18:00(日曜・祭日は17:00まで)
定休日/店舗・不定休 事務所・日曜
※詳しくはHPのカレンダーを参照ください

「ぶぶあられ」356円(税込み)
「(五色)ぶぶあられ」270円(税込み)
斎藤ちはるアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回の女神は、京都市で96年続く「鳴海屋」4代目女将・鳴海祐子さん(63)です。

鳴海屋で作っているのは、あられやおかき。中でも人気なのが、京都で「ぶぶ漬け」と呼ばれるお茶漬けに欠かせない「ぶぶあられ」です。伝統の一品ですが、実は今、キャラ弁にぴったりだと主婦の間で注目されているんです。

築100年の家にあった開かずの金庫

ご自宅は築100年の風情ある佇まいです。そこにあったのが開かずの金庫。長男・悠太さんによれば、「祖母専用の金庫で僕たちは触れたこともない」のだとか。けれども、祐子さんたちは「ここに高価な骨とう品が入っているのでは」と期待していたのです。

そこで“ダイヤルの魔術師”の異名を持つ鍵のスペシャリスト・寺本龍次さんに開けていただくことに。しかし、出てきたのは何かの折にもらったと思われる記念品や会社の書類ばかり。お宝発見とはいきませんでしたが、数十年ぶりに金庫が開いたことは喜んでくださった鳴海家のみなさんでした。

伝統的な製法で作る「ぶぶあられ」

「ぶぶあられ」の原料はおいしい米から作られるお餅です。コロコロとした可愛らしい形状になるまでには斎藤アナが驚くような手間がかかっていました。

まずはついたお餅を円盤状にします。固まったらかつら剥きのように薄くスライスし、細かく裁断。この段階ではまだ四角いのですが、専用のマシーンで前後左右に動かしながら熱を加えて炒っていくと、角がとれてどんどん丸くなっていきました。コロコロとした形になったら塩味をつけて、十分に乾燥させると「ぶぶあられ」の完成です。

実は斎藤アナ、子どもの頃からお茶漬けの“あられ”が大好きだったそう。サクサクとした「ぶぶあられ」も、ぶぶ漬けとともにしっかりいただきました。

ピンチを救った「ぶぶあられ」

友人の紹介であられ屋の跡継ぎだった健治さんと出会い、嫁いできた祐子さん。当時は休みがないほど忙しい毎日だったといいます。しかし、京都には50軒近いあられ屋があり、価格競争が激しく、経営は苦しくなっていきました。そんななか、手間のかかる「ぶぶあられ」は作れば作るほど赤字になるため、やめようという話も出始めていたとか。

そこに、「キャラ弁に使いたい」という1本の電話が入ります。「私たちはお茶漬けに使うという概念しかなかったんですけど、こんな考え方があるんだと知りまして」。カラフルな色を増やし、主婦向けに売り始めると大ヒット。揚げ物の衣にしたり、サラダのトッピングにしたりと使い方のバリエーションはさらに増え、気づけば店で一番の稼ぎ頭になっていたのです。

そして祐子さんは海外にも目を向けます。アイスクリームのトッピングやクルトンの代わりになるのではと思ったからです。見事、狙いは的中。今ではアメリカやドイツ、フランスなど10か国に輸出されているそうです。

小さなきっかけが大きなチャンスに

今回の取材を通して斎藤アナが心に残った「女神の一言」は、「小さなきっかけが大きなチャンスに!」です。

たった1本の問い合わせの電話から「ぶぶあられ」の可能性を感じ取った祐子さん。「本当に小さなことでも、そこに大きなチャンスにつながるヒントが隠されているんですよ」と話してくださいました。