水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 斎藤ちはるアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2019.04.10放送

金沢で73年! 和菓子「板屋」3代目・板村松美さん

金沢名物「こもかぶり」

板屋
住所/石川県金沢市尾山町10-18
TEL/076-221-0232
FAX/076-221-0459
営業時間/8:30~17:30
定休日/水曜日、日曜日
「こもかぶり」238円(税込み)
伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。斎藤ちはるアナウンサーに代わっての一回目は、石川県金沢市で73年続く和菓子「板屋」3代目・板村松美さん(58)です。

お店の名物は「こもかぶり」。酒樽を包む藁の菰(こも)をイメージした形が愛らしく、金沢らしさを伝える一品としても人気の和菓子です。

親戚から預かった九谷焼の価値は

まずはご自宅で家宝を拝見。板村家が大切にしているのは2つの九谷焼の壺です。ただし、いずれも親戚からの預かりもので、その親戚は「ただで貰ってきた」といっているのだとか。ただで貰ったものに価値があるのか半信半疑ということで、海老澤鑑定士に見ていただきました。

すると、一方の壺には大変な価値があることが判明しました。箱に書かれていた人間国宝・久谷八十吉の名のとおり作品は本物で、見事なグラデーションなどはさすが人間国宝の仕事といえる仕上がり。松美さんも「自分のことみたいに嬉しい」と笑顔です。

豪快&スピーディーなこもかぶりの作り方

続いて工房へ。「こもかぶり」は愛らしい形とは異なり、作り方がなんともユニーク。デパートの催事などで実演すると、とても人気を集めるそうです。カメラが趣味の斎藤アナ、作業風景も撮影させていただきました。

目を引いたのが生地作りです。小麦粉と卵を混ぜ合わせる際は殴るような豪快さを持つ力業。ゆっくりやっていると余計な粘りが出てしまうとのことで、一気に作業を進めていきます。生地を仕上げたら、鉄板へ。生地を焼くと同時に餡と栗を乗せ、こちらもスピーディーに包んでいきます。

この時、鉄板の温度は280度。斎藤アナも挑戦しますが、「わっ、熱い、熱い、熱い!」。形にすることはできませんでした。試食したのはベテラン職人さんが作ったもの。一口頬張ると、「栗の甘みと餡子の程よい甘さ、全部のバランスがすごくいいです」。おいしそうに食べ進める斎藤アナ、「食べ方は満点!」です。

亡き夫の志を受け継いだ新作和菓子

「金沢ベアーズギフトもなか(ブルーベリー餡 最中)
1個 173円(税込み)
※詳しくはお店にお問い合わせください
二人姉妹の長女として当家に生まれた松美さん。高校卒業後は家業を継ぐために店に入り、そこで和菓子職人だった昇さんと結婚しました。二人で順調に切り盛りしていましたが、11年前昇さんにガンが発覚。さまざまな治療を試みましたがその甲斐なく、帰らぬ人となりました。しばらくの間松美さんはショックでなにも手に付かない日々だったといいます。そんな抜け殻のような様子を見かね、別の仕事をしていた息子の壮麻さん(34)が戻ってきたのです。そして、「しっかりやっていこうと声をかけました」。

さらに後押ししたのが、「モーニングショーを拝見させていただいています。一本筋の通ったことをおっしゃる方がいらっしゃいますよね。玉川さんです。夫もそういう性格でした」。番組コメンテーターを務める玉川徹さんの姿に勇気づけられていたのだそうです。

現在は、若い人たちにも食べてもらえるような新しい和菓子の開発にも取り組んでいます。それは亡き夫が志半ばだった、ブルーベルー味の餡子を使った最中。形は「かわいい、ピンクのクマちゃん」です。斎藤アナはインスタ映えしそうで、「若い人はすごく興味があるはず」と伝えると、松美さんも喜んでくださいました。

批判を恐れず!

今回の取材で斎藤アナの心に残った「女神の一言」は、「批判を恐れず!」です。

「自分がこれだと思ったら突き進んでみましょう」という松美さん。また、「批判されないような無難なことをしていたら、成功なんてない」とも。こうした言葉の数々に、「私も意思を強く持ちたい」と感じた初取材の斎藤アナでした。