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羽鳥慎一がニュースな現場へ!みんなの疑問を解決

2019.03.26放送

乳酸菌が活躍  不要な竹をパウダー状に! 竹粉砕機

竹をパウダー状に粉砕して多様な活用

株式会社 宝角合金製作所
住所/兵庫県姫路市飾磨区中島1345-2
TEL/079-234-4116
問い合わせ時間/平日9:00~17:00
定休日/土日祝日
「竹粉砕機 バンブーミル」280万円(税込み)
「竹パウダー」1kg 216円、5kg 1080円(いずれも税込み)
日本各地で問題になっている「放置竹林」。それを解決するのが、宝角勝利さん(61)が開発した「竹粉砕機」です。粉砕後の竹はパウダー状になり、畑の土に混ぜることで土壌改良をしたり、あるいは動物の飼料にも利用できるなど有効な活用が期待されています。羽鳥慎一キャスターが兵庫へ飛び、宝角さんにお話を伺いました。

30ミクロンの超微粒子!竹粉砕機

一般的な粉砕機はチップ状になるのがほとんどでしたが、宝角さんが開発した竹粉砕機「バンブーミル」はパウダー状。その細かさはなんと30~100ミクロン。そこまで細かくできる秘密は機械内部の構造にあります。6枚の金属切削用の刃がついた台を16個並べて合計96枚で竹を削り、さらに「気体粉砕」という羽根のついた装置が1分間に3500回回転することで、中で舞った粉同士がぶつかりあい、さらに微細にするという2類の仕組みにより、微粒子レベルを可能にしています。

土壌改良や動物の飼料に活用

細かくすることには意味があります。というのも、竹には乳酸菌やバクテリアが含まれていて、細かいほど短時間で発酵するからです。そしてパウダー状になったことでさまざまな活用法へとつながっています。まずは土壌改良。「乳酸菌は土の中の悪玉菌をエサとして捕食するので、土のバランスが良くなる」と宝角さん。竹パウダーには吸水性と保水性もあるため、土の中の肥料や養分も逃しません。実際に竹パウダーを使っている農家の方は、味が濃くなり、野菜本来の味が出ているといいます。

また、乳酸菌が整腸作用を促すことから、豚のエサに竹パウダーを混ぜている方もいるそうです。さらに消臭効果もみられ、糞尿に竹パウダーをかけると臭いが軽減。羽鳥キャスターがアンモニア水で実験すると、確かに消臭効果が数値となって表れていました。

逆転の発想で実現!町工場3代目

宝角さんは機械部品などの金属加工を行う町工場の3代目。しかし仕事はリーマンショックの影響で激減していきました。そんななか、知り合いの農業法人からの依頼で作ることになったのが竹粉砕機だったのです。まず直面したのが、竹の形状です。太さや形が均一でないため細かくできないと考え、どんな竹でも対応できるようにしなければなりません。そこで従来機からの逆転の発想で、竹を固定しないというアイデアにたどり着きました。また、竹をより細かくするために生み出したのが、粉同士がぶつかりあう「気体粉砕」でもあったのです。

試行錯誤の末に完成した竹粉砕機。パウダー状になったことで意外な利用法もあるといいます。例えば石鹸。材料である馬油のにおいを抑えるために使われているというのです。また宝角さんも独自に利用法を研究しています。それは、竹パウダーが含む乳酸菌が発酵する際の熱を利用した「足湯」です。竹の高い抗菌・殺菌効果も利用することで、「足を清潔に保てる」のでは考えています。

人から求められる存在に

そんな宝角さんに最後に尋ねました。「人生で成功するために大切なことは?」
返ってきたのは、「人から求められるような存在であり続けたい」という言葉です。そして、頼りにされ、存在感を感じる、そんな仕事をしていきたいと語ってくれました。