月曜日

石原良純が人生を豊かにする趣味・生きがいを提案

2018.11.05放送

千葉・鴨川市の太海で“絶景の海辺カフェ”を開業した移住者夫妻

千葉・鴨川市の太海で“海辺のカフェ”を開業した高瀬智弘さん・奈央さん夫妻

石原良純さんが今回訪れたのは、千葉・鴨川市の太海(ふとみ)。外房の豊かな海でアジ漁やカツオ漁を行う、人口800人ほどの小さな漁師町です。そこに惚れ込んで同県・幕張市から2年前に移住し、カフェを開業したのが、高瀬智弘(たかせ・ともひろ)さん(49)・奈央(なお)さん(26)夫妻。長女のおはなちゃん(2)、次女の心花(こはな)ちゃん(8カ月)との4人家族でこちらで暮らしています。

「この家に住みたい!」と思わせた“ベランダからの絶景”

智弘さんの前職は、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」の広報担当。チームの秋季キャンプに同行した際に太海と出会って“一目惚れ”をしたといいます。町に着いた瞬間に海の美しさに魅せられ、早々に家探しを開始したんだとか。

智弘さんが、大好きだった球団広報の職を辞してまで太海へ移住したのは「海の美しさに魅せられたから」だけではないそうです。2011年の東日本大震災の際、ボランティアとして被災地に訪れた智弘さんは人生観が大きく変わったといいます。「人間はいつ死んでしまうか分からない。だったら夢をかなえよう。やりたいことをやり尽くそう」こう考えるようになったという智弘さん。千葉ロッテマリーンズのチアパフォーマーをやっていた奈央さんと5年ぶりに再会したのを機に交際を始め、移住の年に結婚もしたそうです。

高瀬一家の暮らすのは、海辺から30mの場所に建つ一軒家。見つけた当時は空き家だったのですが、ベランダから見た海の絶景に「思わず鳥肌が立った」といいます。「この海を眺めながら暮らしたい」と、智弘さんは心から思ったんだとか。紺碧の海を独占できる日中も素敵ですが、朝日が昇る瞬間は、まさに「息をのむような美しさ」となります。

所有者から「自分で修繕するのなら住んでもいいよ」と言われた智弘さんはリフォーム作業を行い、快適に暮らせる状態に改装しました。間取りは広々としたオシャレなワンルーム。大工さんは1人だけ頼み、後は仲間の協力を得ながら行ったので、リフォーム代は350万円で収まったそうです。

カフェのイチオシは「全国丼グランプリ」で金賞を獲得したメニュー

浜茶屋(はまぢゃや)太海
住所/千葉県鴨川市太海浜252
TEL/080-3536-5516
冬季(11~3月)は貸切予約のみの営業(4名様以上で前日までに要予約)となっております
2019年4月以降の営業日/4~6月は土・日・祝のみ営業、7~8月は毎日営業、9~10月は土・日・祝のみ営業
紹介した「おさしみ唐あげ丼」1000円(税込み)

◆今後のイベント出店予定
11月6日(火)~16日(金)…鴨川市総合運動施設野球場 千葉ロッテ秋季キャンプ
11月22日(木)~25日(日)…日比谷公園 ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル2018 全国魚市場&魚河岸まつり
高瀬夫妻が移住後に始めたのが、美しい海辺を満喫できるカフェ「浜茶屋(はまぢゃや)太海」。こちらも自宅と同じく空き家だった物件で、50万円かけてオシャレにリフォームしたそうです。元はスナックで、家賃は年間30万円だといいます。

カフェのイチオシメニューは言うまでもなく、地元で獲れた新鮮な魚を使った料理です。この日は「タチウオ」や「クロダイ」などを使った“智弘さん考案メニュー”を出していただきました。その名も「おさしみ唐あげ丼」。カラッと揚がった魚にアッサリ味のタルタルソースがよく合い、石原さんも気に入った様子です。実はこの料理、2016年の「全国丼グランプリ」の海鮮丼部門で“金賞”を獲得し、千葉県内の様々なイベントでも販売されている大人気メニューなんです。

妻の奈央さんは夫のカフェ営業を、チラシやメニューボードなどを作ることで支えているんだとか。実は奈央さんは元デザイナーで、智弘さんとはカフェ開業時にデザインワークを頼まれたのをきっかけに再会したのだそうです。移住当初は地元の方々と上手くコミュニケーションが取れるか心配だったそうですが、今ではすっかり周囲に溶け込めるようになったといいます。

カフェ客の減る冬場をサポートする“もうひとつのビジネス”とは?

鴨川市の移住に関する問い合わせ先「鴨川市ふるさと回帰支援センター」
住所/千葉県鴨川市横渚1450番地 鴨川市役所2階 農林水産課内
TEL/04-7094-4600
開館時間/8:30~17:00
休館日/土・日・祝
太海のビーチには「海の家」がないので、夏場のカフェは大盛況だそうです。しかしシーズンオフになると客数はグッと落ちてしまうんだとか。それに備えて高瀬夫妻は「もうひとつのビジネス」も手がけているそうです。案内されたのは、カフェから徒歩3分ほどの場所にある一軒家。元は民宿と干物店だった空き家を年間50万円で借り、リフォームして使っているのだといいます。

一軒家の民宿だった部分は「シェアハウス」として使われていました。お邪魔した際には、太海への移住を考えている入居者や、ここを日本一周旅行の拠点としている入居者と出会えました。現在は4つの部屋を月3万5000円で貸し、年間120万円ほどを得ているそうです。また、干物店だった部分はギャラリーや雑貨店などに使われています。

元・プロ野球広報マンのスキルを活かし、「美しい海辺の町・太海」を多くの方々に知っていただこうと尽力している智弘さん。「空き物件をリフォームして新たな命を吹き込み、町を活気づける」という活動を今後も続けていきたいそうです。気になるのはビジネスの収支ですが、カフェの冬場の減収は「おさしみ唐あげ丼」のイベント販売で補い、そこへシェアハウスの家賃収入が加わるおかげで、無事「黒字」をキープできているんだとか。