水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2018.09.19放送

山形・鶴岡で141年! 漬物店「佐徳」6代目女将・佐藤徳子さん(74)

伝統野菜“民田茄子”のからし漬け

佐徳
住所/山形県鶴岡市宝田2-9-79
TEL/0235-24-1180
FAX/0235-23-3564
営業時間/月~土 9:00~18:00、日 9:00~17:00
定休日/元日のみ
「民田茄子からし漬 小」  378円(税込)
宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回の女神は、山形県鶴岡市で141年続く漬物店「佐徳」の6代目女将・佐藤徳子(さとう・のりこ)さん(74)です。

名物は「民田茄子のからし漬け」。民田茄子は鶴岡周辺で採れる伝統野菜で、江戸時代にこの地を訪れた松尾芭蕉もそのおいしさに驚いたと言われています。そんな民田茄子を明治時代にからし漬けにしたのが徳子さんのお店。今では山形県民なら誰もが知る郷土の味となっています。

芭蕉ゆかりの掛け軸、その真贋は

そんな佐藤家で見せていただいたのが、これまた芭蕉ゆかりの掛け軸でした。徳子さんが実家から譲り受けたものですが、その実家は出羽三山の麓で鎌倉時代から続く宿坊。芭蕉は「奥の細道」でこの地を訪れているため、掛け軸も直筆の可能性が・・・・・・。

ところが、番組で鑑定したところ、この掛け軸は偽物だという結果に。徳子さんの夫で6代目の宏一さんからは、「うまくニセモノを作ったもんだな」と恨み節も。

涙に耐えながら生まれる郷土の味

いざ本題。宇賀アナは民田茄子のからし漬けを作る作業場へ。民田茄子は非常に小ぶりで皮も硬めですが、徳子さんいわく、「実が締まっているので、漬物には向いている」のだとか。

そのなすは収穫後、すぐに塩漬けします。2か月ほど漬けた後、水にさらして塩を抜き、圧搾機でぺっちゃんこに。そうすることで調味液がよく染み込むのだそう。この秘伝の液にひと晩漬けたら最後の工程、味の決め手「からし」を加えます。しかしこれが大変な作業。かき混ぜ始めたとたん、辺りはからしの刺激臭に包まれ、ベテラン従業員でさえ涙がぽろぽろ。お手伝いをした宇賀アナも、「目が痛い!喉が痛い!」と絶叫です。

そうして涙に耐えながら作られる民田茄子のからし漬けは、からしの味が効いていて、ツ~ンとくるのがクセになるとか。ご飯はもちろん、お酒の“あて”にもオススメですよ。

老舗のピンチを救っただたちゃ豆のおこわ

「だだちゃ豆おこわ(2個入り)」 540円(税込)
徳子さんが嫁いできたのは23歳のとき。歴史ある宿坊の娘として育ってきただけに、佐徳の家業にも抵抗はなかったといいます。しかし、「商売となると大変な面もありました」。人々の食生活が変わり米離れが進むと、お漬物も売れなくなっていったのです。

「漬物以外でなにか喜んでいただけるものを作らないと」

老舗のピンチに一念発起した徳子さんは、140年の歴史の中で初めて漬物以外のモノで勝負しようと提案します。しかしなにを作ればいいのか。皆が迷うなか、やみくもに頑張るより目指すものがあったほうがいいと、目標にしたのが毎年行われている「やまがたふるさと食品コンクール」でした。

出品したのは「だだちゃ豆のおこわ」。徳子さんはいいます。「ご飯にはお漬物が合いますので」。

コンクールでは60品近い商品が出される中、上から3番目の「優良賞」を受賞。その後店頭に並ぶと、年間6万個を売り上げるなど大評判となりました。

コンクール好きになった徳子さんは、70歳を過ぎても毎年新商品を作り続ける頼もしさ。夫・宏一さんも「奥さんというより、大女将」と、絶大な信頼を寄せています。

目標を持つことで困難を乗り越える

今回の取材を通して宇賀アナが心に残った「女神の一言」は、「困難を乗り越える秘訣は、やみくもに頑張るよりなにか目標を」です。

お漬物しか作ってこなかった老舗がお漬物以外で勝負しようとしたとき、みんなが何をしていいか戸惑ったそうです。そんなときにコンクールへの出品を決めたことで、従業員は一丸となり、頑張ることができたと改めて振り返る徳子さんでした。