水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

2018.07.11放送

山梨で152年!洋傘「槙田商店」5代目・槇田晴子さん(68)

織元の技術がいきる高級日傘

槙田商店
住所/山梨県南都留郡西桂町小沼1717
TEL/0555-25-3113
FAX/0555-25-2997
営業時間/9:00~18:00
定休日/土日(第三土曜日は営業)
◆紹介した商品
「こもれび」各14,040円(税込)
「菜-sai-」各21,600円(税込)
※傘はHPからも購入可能
※デザインはその都度変更がございます
宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回の女神は、山梨県西桂町で152年続く「槙田商店」5代目の槇田晴子さん(68)です。

山梨に伝わる甲州織の織元として江戸末期に創業した槙田商店。その生地を織る技術をいかして3代目が洋傘の生地を作りはじめました。高い技術に培われた生地だけでなく、傘本体も手掛ける現在。高いデザイン性もあって大人気ですが、この時期は日傘作りで大忙しだといいます。

家宝は江戸期に作られた甲冑

恒例の家宝について伺うと、「捨てるに捨てられないものがある」と晴子さん。祖父から譲り受けたという甲冑でした。しかし、息子の洋一さんいわく「気味が悪い」ほどの不気味な存在感で、部屋の片隅に追いやってしまっているのだとか。

果たしてどんな来歴なのか。鑑定したところ、江戸時代中期以降に作られた飾るための甲冑であることがわかり、木や皮などが使われているのもそのためだといいます。しかしこれ、同じ形で実戦用なら大変価値のあるものだとか。

「長年のつかえがとれた」と安堵の槇田家。これからは大切にしていきたいとも話してくれました。

職人の手作業が作る傘

日傘作りでは生地から作っていくのが槙田商店流。その生地は細い糸を使って織られています。細かく織ることでより軽く、丈夫な生地になるそうです。

出来上がった生地は三角形の木型をあて、手作業で裁断。汚れや破れがないかをチェックしてから縫い合わせて骨に合わせ、陣笠と呼ばれる金具で止めて完成です。

こうした工程のほとんどすべてを熟練した職人の手作業で仕上げていく日傘。UV加工のほか、はっ水加工も施しているので晴雨兼用として使えます。

余った生地で作ったエコバッグが大ヒット

「エコバッグ」2,700円(税込)
※エコバッグは店頭販売のみ。
※デザインはその都度変更がございます。詳しくはお店にお問い合わせください

●槙田商店の傘やエコバッグが購入できるお店
渋谷ヒカリエShinQs(シンクス) 2F rooms Ji-Ba(ルームス ジーバ)
TEL/03-6427-1544 
営業時間/10:00~21:00
槇田家の三姉妹の長女として生まれた晴子さん。いつかは自分が継がなくてはならないと思っていたといいます。それでも継ぐのはもっと先と思っていた矢先に父・邦夫さんが脳梗塞で倒れ、いきなり老舗の看板を背負うことになったのです。

ご主人にも支えられながら家業を守ってきましたが、「不況があると私たちみたいな仕事は厳しくなりますね」。1本数万円もする高級傘はすぐに売れなくなってしまうといいます。2000年に入る頃には不景気のあおりを受け、お店は最大のピンチを迎え、「社員に給料が払えない時期もあった」そうです。

しかし、「どなたも辞めないでついてきてくださった」。そんな従業員の姿に、「この傘のことを知ってもらえれば、きっと売れる」と考えた晴子さんは、余った傘生地である商品を考え出しました。

「エコバッグ」です。傘生地は軽くて丈夫な上、はっ水効果もあり、まさにエコバッグにも最適だったのです。これを東京・渋谷にあるデパートに置いてもらったところ大ヒット。生地や品質の高さが傘の良さをアピールする絶好の機会となり、以降お店の知名度もぐんぐん上昇。高級傘ながら飛ぶように売れる人気の店となりました。

支えてくれる仲間のために

今回の取材を通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「一人で頑張ることも大事だけど、支えてくれる仲間を作ることはもっと大事」です。

同じことをしていても、信頼できる人たちと仕事をしたほうがいいものができるという晴子さん。苦境の中でもついてきてくれた社員の想いに応えるためにも、もっと頑張っていきたいとおっしゃっていました。