ショーアップ

野上慎平アナが「番組独自の取材と切り口」で注目ニュースを伝えます。

2018.06.06放送

接触事故予防に効果絶大な「シカ踏切」とは?

鉄道と野生のシカの「共存」に効果を発揮する画期的装置

「シカ踏切」の問い合わせ先
近畿日本鉄道株式会社 鉄道本部名古屋統括部 施設部 電気課

TEL/059-354-7017

鳥獣撃退装置「U-Sonic(ユーソニック)」の問い合わせ先
株式会社モハラテクニカ ユーソニック事業部

TEL/027-352-1700(代)
※システム販売なので装置のみの単価は出されていません。
紀伊半島では現在、野生のシカが線路内に入って起こす「接触事故」が多発しているそうです。シカの生息域を横切る形で線路が通っているために起こるトラブルなのですが、「年間およそ200件も起こる」とあって、路線を運行する「近畿日本鉄道」は頭を悩ませていたそうです。

そんな現状を打破するべく採用した新システムが、その名も「シカ踏切」。シカの通り道をふさぐのではなく、「安全な時間帯だけ通れるようにする」という、まさしく「踏切」です。シカを線路内に侵入をさせないための防御ネットの一部に通路を設け、そこに「シカ踏切」を置きます。これによって「シカと鉄道の共存」を実現させるわけです。

踏切といっても遮断機が下りてくるわけではありません。通路部分に置かれた銀色の箱が、「列車の通過時間中だけシカの嫌がる超音波を出す」のだそうです。これは鳥獣撃退装置「U-Sonic(ユーソニック)」というもので、シカが出歩かない昼間と、電車が通らない夜中には停止されているといいます。

シカ踏切の導入区域では、おととし5月の設置以降、接触事故は1件しか起きていないそうです。「ずっと使っているとシカが撃退音に慣れてしまうのでは?」という疑問もありますが、「周波数をランダムに変えているので大丈夫」とのことでした。

近畿日本鉄道では今後、シカ踏切を増やす予定だそうです。また、その他の鉄道会社でも導入を決定または検討しているといいます。ちなみに超音波装置はシカ以外の動物にも有効で、イノシシやクマなどにも効果があるそうです。