羽鳥慎一50の質問

番組を進行する羽鳥が、“時の人”に立て続けに50の質問を行い、 質問に答えて頂くなかで浮かび上がるゲストの方の性格やセンス、内面に迫るコーナーです。

25・12・26

羽鳥慎一50の質問 「天海祐希さん編」

天海祐希 さん

羽鳥慎一50の質問 「天海祐希さん編」


ゲストは、俳優・天海祐希さん。
天海さんが主演を務める劇場版「緊急取調室 THE FINAL」が
12月26日から全国公開。
今回、「緊急取調室」のセットでお話を伺いました。



■「キントリ」撮影秘話 セットに隠された“秘密の扉”


羽鳥「天海祐希さんです、よろしくお願いいたします」
天海「おはようございます。よろしくお願いします。天海祐希です」
羽鳥「ドラマの撮影が、きのう終わったということで」
天海「そうなんです。夜遅くに終わりまして」
羽鳥「セットはそのまま残していただいちゃってるということで」
天海「そうですよ。羽鳥さんのために、お金をかけて」
羽鳥「ありがとうございます。きょうはそのセットも含めて、お話を伺ってまいりたいと思います」

2014年にスタートしたドラマ「緊急取調室」。


先週 第5シーズンが最終回を迎えました。
天海さんが演じるのは取調官・真壁有希子。
室内をあらゆる角度から映すカメラが設置された部屋で取り調べを行うチーム、
通称“キントリ”のメンバーとして被疑者との緊迫の心理戦を繰り広げました。


天海「どうぞ ご案内します」
羽鳥「(質問1)ここはちょうど取調室の…?」
天海「裏側なんです。ここにちょっとこういう“秘密の扉”がありまして」
羽鳥「(質問2)なんですか?」
天海「カチャ。ここからみんな出入りするんですけど」
羽鳥「(質問3)なんでここから出入りするんですか?」
天海「撮影をしたときに向こう側とこっち側、カメラとか照明が置かれてしまっているときがあって、
私たち中に入りにくいんですね、なので」
羽鳥「そんなに大回りじゃない」
天海「そうなの。おじさんたちはここから。塚地くんはどんなことがあってもここから入って」
羽鳥「一番、入りづらそうな塚地さんが」
天海「そうなんです」
羽鳥「(質問4)あっ、なんですか“みんなの頭を守るくん”?」
天海「ここ必ず、頭をぶつけるんですよね。だからこれをスタッフが作ってくれた」
羽鳥「ショートカットをしないで」
天海「行ってみますか」
羽鳥「もうキントリになってまいりました。急になりました」
天海「ここでみんな勢ぞろいして。向かっていくよ~的なカットを撮って」
羽鳥「さっ いよいよ取調控室になります」
天海「どうぞ」



■「キントリ」撮影秘話 小道具は天海さんの私物


会議などを行う取調控室。
撮影が終わったばかりということで机の上には、小道具がそのまま置かれていました。


天海「ここが真壁の机ですね」
羽鳥「(質問5)マッサージグッズはときどき使うやつ?」
天海「そうなんですよ。頭を使うし肩が凝ったりするので、これで頭をぐあ~っとほぐして血行良くして。
こうやって筋肉を動かして、血流を良くするというもので、これなかなか良くて」
天海「私、ジムで購入したんですけど」
羽鳥「(質問6)ジムで購入っていうのは、私物っていうことですか?」
天海「そうです。そうです」
羽鳥「(質問7)このファイルも?」
天海「これもそうですね。これも私物ですね」
羽鳥「そうなんですね」
羽鳥「(質問8)健康法は何でしょうか?」
天海「健康法…良く食べ、良く寝て、良く笑う。あとは運動」
羽鳥「(質問9)食事はどうですか、気にしていることとか?」
天海「まったく気にしてないです」
羽鳥「(質問10)本当ですか?」
天海「はい。撮影に入ってしまうと、食に興味がなくなっていくんですよ」
羽鳥「(質門11)撮影に入ると、食に興味がなくなるのはなぜ?」
天海「食に興味とか時間を取られるくらいだったら、撮影に集中するっていう感じですね」



■天海さんが真壁有希子に! 羽鳥を“緊急取り調べ”


羽鳥「さぁそして ファイルを持ち 取調室の方に」
天海「こちらです」
羽鳥「(質問12)取調室のセットで普段はあるけど、きょうはないものは?すごくシンプルな感じ」
天海「いや、このままですね」
羽鳥「自然ですね、あの扉」
天海「そうなんですよ」
羽鳥「まさかあの扉がみなさんの近道だと、おじさまたちの近道だとはとても思えない」
天海「そうなんです」
羽鳥「(質問13)このカメラは実際に稼働している?」
天海「そうなんです。これとこれと、これとあとはここにもう1つ」
羽鳥「それがモニターに出ているっていう」
天海「被疑者の表情を、後ろから前からそして引きでっていうのを見て、向こうからインカムで
『こういう質問をしろ』『今 攻めていけ』『それ以上するな』っていうことをやるんですよ」

緊急取調室といえば被疑者を言葉巧みに追い詰め、真実を引き出す心理戦が見どころ。
今回、天海さんによるドラマさながらの取り調べを羽鳥も体験!


天海「本日 取り調べを担当します、真壁です」
天海「では、取り調べを始めます」

天海「(取り調べ①)あなた、好きなアナウンサーランキング1位に選ばれて好感度高いようですが、良い人って疲れませんか?」
羽鳥「ちょっと疲れるときはあります」

天海「(取り調べ②)人の悪口とか言わないんですか?」
羽鳥「人の悪口は、部屋で1人になったときに言います」
天海「枕に向かって」
羽鳥「もちろんです」
天海「悪口を言っていると」
羽鳥「聞こえないように」

天海「(取り調べ③)どんなスタッフにも絶対に敬語で話すみたいですけど、その理由は?」
羽鳥「そのスタッフの人が将来偉くなるかもしれないからです」
天海「でもそれが透けて見えているんじゃないんですか」

天海「(取り調べ④)おうちで妻がためている紙袋を勝手に捨てる。これ犯罪じゃないですか?」
羽鳥「いいと思って捨てたら、捨てた翌日に“ない”と」
天海「わかっているんですよ、奥さんは。それ愛情が足りなくなったと思われても仕方ないですよね」
羽鳥「…」

天海「(取り調べ⑤)アナウンサーなのにお子さんにテレビでの言葉使いを注意される。これどういうことですか?恥ずかしくないですか?」
羽鳥「そうですね」
天海「父親として、アナウンサーとして」
羽鳥「ただ 面白いかなと思って、『スッゲー』とか『超いいじゃん』とか、その場の雰囲気に合わせて言ってしまうことがあります」
天海「それをお子さんに注意される」
羽鳥「怒られます。『気を付けた方がいいよ』と」
天海「人はやり直しがききます。罪をつぐなって頑張ってください」
羽鳥「すみませんでした」
天海「本日はこれで終わります」
羽鳥「いや~、こういう感じなんですね。すご~い。やっぱ表情ですね、表情」

思わず羽鳥の口から“やっぱ”という言葉が。“やはり”お子さんからの注意が必要のようです。

■劇場版「緊急取調室 THE FINAL」への思い 座右の銘は父の言葉


羽鳥「(質問14)劇場版「緊急取調室 THE FINAL」。『FINAL』という感覚での映画は?」
天海「2年前に公開になるはずだったんですが、それがさまざまな事情で出来なくなり、本当にたくさんの方の熱意と想いで『THE FINAL』が公開出来ることになったので、この12年間みんなで頑張って来たことが、最後の最後、良いかたちになって終われるんじゃないかなということの喜びの方が大きいですね」

羽鳥「(質問15)真壁(役)と天海さんが似ているとこはどこですか?」
天海「似ているところ…割と感情が顔に出るところですかね」
羽鳥「(質問16)普段出ますか、感情?」
天海「すごく出ます」


羽鳥「(質問17)1回区切りがついて、これからこういう役をやってみたいんだというものは?」
天海「『天海さんにこの役をお願いします』、『天海さんとお仕事してみたいです。一緒にやりませんか』って言われ続ける人になりたいです」
羽鳥「一緒です。『定年なくて良いね』と言われるんですけど、定年ないけど、ずっとやるという保障もないっていう」
天海「そうなんですよ。望まれなければ出来ないことで」

羽鳥「(質問18)そういう意味で行くと座右の銘は?」
天海「ずっと父に言われた言葉が私の中では大事な言葉になっているんですけど、『年相応 分相応』と言われていて、なによりも『分をわきまえろ』っていうのは、今の年齢になるととっても重い言葉だなと思って」
羽鳥「(質問19)それは何でですか?」
天海「ついつい自分はこんなにやっているのに、こんなことをしてあげたのにこうなのにって思いがちですけど、私ももちろんそうなんですけど。でもそれは、こうしてあげたのになんて他人には関係ないんですよね。よく、はぁ~という顔になったりとか顔にすぐ出るって田中さんに言われて、あ~そっか、私気をつけなきゃと思って」



■現在58歳、年齢への思い そして10年後…


羽鳥「(質問20)年齢って何だと思われますか?」
天海「何でしょうね。1個1個 勲章を貰っているようなもんじゃないんですかね。だからその年1年頑張ったね、その年1年よく過ごしたねっていうふうに、はりつけていけたらいいなと思いますね」

羽鳥「(質問21)10年後です。天海さんがどうなっていたいのか?」
天海「小さなことでもいいので、これ良かったな、これ楽しかったな、すてきだったな、こんな経験させてもらったなということを、ちょっとずついっぱい重ねていきたいですね。だからちょっとのことで、うわ~って楽しんだり喜んだり、良かったラッキーって思えるような自分でいると、いつの間にか背中に大きな幸せとかラッキーが詰まっているんじゃないかなと思うから。年を重ねていくと、若い時にうわって落ち込むようなことも結構笑えません?」
羽鳥「そうですね。笑えます」
天海「『ちょっと、ちょっと』っていつもメイクさんとかスタイリストさんとかと『ちょっと聞いて』とか言って笑ってるんですけど、今よりも、もっと笑い飛ばせるような自分でいたいですね」