羽鳥慎一50の質問

番組を進行する羽鳥が、“時の人”に立て続けに50の質問を行い、 質問に答えて頂くなかで浮かび上がるゲストの方の性格やセンス、内面に迫るコーナーです。

24・8・27

2024年8月27日 岡慎之助選手編

岡慎之助 さん

2024年8月27日 岡慎之助選手編

今回のゲストは、パリオリンピックの体操で3つの金メダルを獲得した
岡慎之助選手。
岡選手が普段、練習している練習場で快挙の舞台裏や、
選手村で起きたハプニングなどについてお話を聞きました。


■52年ぶり3冠 “虎の穴”訪問 着地は“股関節”

(体操場のドア開ける)
羽鳥「こちらで練習していると。すごい広いです。よろしくお願いします」
岡 「よろしくお願いします」
羽鳥「もうここで限界ですね。(金メダルに)近づくのが」
岡 「もうちょっと間近で見た方が」
羽鳥「おぉ!ありがとうございます。いや、光ってますね、やっぱり」
羽鳥「(質問1)3つとられましたけど、これはどのメダルなんですか?」
岡 「ここにフランス語で書いてあるんですけどちょっと読めないんで」
羽鳥「(質問2)一番の金メダルはやっぱり団体ですか?」
岡 「団体です」
羽鳥「(質問3)これは団体かどうかは分からない?」
岡 「分からないです」

オリンピック後、インスタグラムのフォロワー数が7000人から9万人に急増!
新たなエースを生み出した“虎の穴”を案内してもらいました。

羽鳥「(質問4)鉄棒、すごく細いですね?」
岡 「そんな 感覚はないですね 握ってないんで、あんまり」
羽鳥「(質問5)引っかけてるだけなんですよね?」
岡 「はい」
羽鳥「(質問6)握力はどうなんですか?」
岡 「僕30kgぐらい」
羽鳥「30kg? 女子じゃないですか」
岡 「パリの団体の時は、すっごい握りましたけどね」
羽鳥「(質問7)握ったんですか、やっぱり?」
岡 「落ちたくないっていう思いが」

(岡選手 鉄棒にぶら下がる)
羽鳥「もう筋肉がすごいですね」
岡 「本当ですか?これでも分かるんですか?これ、普通の鉄棒と違って めっちゃしなるんですよ」
羽鳥「(質問8)これ しなる方がいいんですか?」
岡 「しなる方がいい。離れ技とかする時に、そのバネがちゃんとこう勢いに変わって」
羽鳥「(質問9)着地はどういうふうなイメージ?」
岡 「乗せに行くイメージですかね着地は本当に ここに股関節」
羽鳥「股関節に体を乗せに行く感じ」
岡 「はい 」
羽鳥「(質問10)どういう着地がいいですか?」
岡 「これですね」
羽鳥「それぐらいは開いてる感じで」
岡 「これぐらいは大丈夫なんですよ。僕ちょっと広めなんですよ」
羽鳥「そうですよね」
岡 「これだと多分0.1くらいは引かれてて」
羽鳥「(質問11)パリでは全体的にどうですか?着地自分の中でどれくらいで来たなと思いますか?」
岡 「理想からは ちょっとかけ離れてますね」
羽鳥「かけ離れてました」
岡 「やっぱ僕はちょっと足開いちゃうんで、これをちょっと直さないと」
羽鳥「まだ成長の余地があるんですね、金メダル3つ取って」

羽鳥「(質問12)私の知り合いの池谷さんという人が、着地が一番大事なんだって言ってたんですけど、
これは合ってますか?」
岡 「それは合ってます」
羽鳥「(質問13)着地、何割ですか?」
岡 「メダルの色が変わっちゃうんで、9割ぐらいですかね、着地は」
羽鳥「すごい熱弁してたんですよ。『着地だ、着地だ』って」


■驚異的身体能力 つり輪で休憩!?

(つり輪へ移動)
羽鳥「いやー高いですね」
岡 「鉄棒より高さありますね」
羽鳥「高さありますね (質問14)オリンピック前の一時期は『つり輪は休憩』って言っていたが?」
岡 「倒立ですね。ジュニア時代にすごく倒立をやっていたので1時間くらいすごく倒立が楽に」

(つり輪にぶら下がる)
羽鳥「(質問15)つり輪が不安定なのにまっすぐ。かなり不安定ですね?」
岡 「揺れるんですよね。でも揺れる種目なのに揺れちゃダメっていうのがあるんですよ」

(つり輪で倒立)
羽鳥「(質問16)今 休憩中ですか?」
岡 「あ、今休憩中です」
羽鳥「すごい。そんなに不安定なのに不安定になってはいけないという種目 すごいですね」

羽鳥「では岡さんこの状態で質問をさせて頂きたいと思います」
岡 「お願いします」

つり輪にぶら下がっている状態で恒例の二択の質問へ。

羽鳥「(質問17)朝型か夜型か?」
岡 「どっちも得意です」
羽鳥「(質問18)何時ぐらいに起きるんですか?」
岡 「8時です」
羽鳥「平均ですね(質問19)ぶら下がってこの質問は何だという感覚はないですか?」
岡 「めちゃくちゃあるっすよ」
羽鳥「(質問20)休日はしっかり休む派、アクティブに行動する派?」
岡 「僕、アクティブですね」
羽鳥「(質問21)どうやって過ごしますか?」
岡 「ショッピングが大好きなので」
羽鳥「(質問22)好きなものは先に食べるか、後に食べるか?」
岡 「食べますね」
羽鳥「先に食べちゃう」
岡 「食べちゃいますね」
羽鳥「(質問23)つぶあん派か、こしあん派か?」
岡 「つぶあんですね どら焼きってつぶあんですよね?」
羽鳥「どら焼きはつぶあんが多いですよ」
岡 「ですよね、僕どら焼きも好きなんで」
羽鳥「(質問24)そうなんですね 確認ですけど、大丈夫ですか まだ?」
岡 「いや、きつくなってきました」
羽 「そうですよね、降りましょう降りましょう。そもそもおかしいですもんね。すみません。ありがとうございました」

ちなみに羽鳥もぶら下がりましたが、8秒で限界を迎えました。

羽鳥「私が普段持っているつり輪とはだいぶ」
岡 「電車じゃない」
羽鳥「(質問25)しっかり木製なんですね、本番も木製なんですか?」
岡 「はい」


■男子団体㊎ 杉野から岡へ究極の質問

羽鳥「杉野さん、お疲れさまでした」
杉野「こんにちは。ありがとうございました」
羽鳥「おめでとうございます」
杉野「ありがとうございます」
羽鳥「素晴らしかったです」
杉野「いや、素晴らしかったです」

男子団体で金メダルに輝いた“あん馬のスペシャリスト”杉野正尭。
岡と杉野は同じ体操クラブに所属し、共に高め合ってきました。

羽鳥「(質問26)岡さんから見て、杉野さん どういう方ですか?」
岡 「熱い漢(おとこ)じゃないですかね。おとこは さんずいの方の」
杉野「さんずいの方の」
岡 「漢です。演技後のパフォーマンスも熱いなって」
羽鳥「ガッツポーズとか」
杉野「あん馬の基本の技なんですけど、旋回ってものを少し見せたいと」

(杉野選手あん馬で旋回)
羽鳥「(質問27)どうですか、この旋回の姿勢は?」
岡 「美しいです。これぞあん馬のスペシャリストだ」
羽鳥「ありがとうございます」

日頃から一緒にいる2人ですが、杉野から岡へ どうしても聞きたい質問が…

杉野「(質問28)今しか聞けないこととして 休みの日何食べてますか?」
岡 「二郎系ラーメンですね」
羽鳥「そうなんですね」
杉野「二郎系ラーメン食べてますね」
羽鳥「もう1個ありますか?」
杉野「もう一つ」
杉野「(質問29)おすすめの二郎系ラーメンってどこですか?」
岡 「確かにそうですね、それ聞かれたことないですね」
羽鳥「答えようとしてるじゃないですか」
岡 「僕の一番のおすすめは豚山っていう」
羽鳥「豚山」

ラーメン豚山は人気の“二郎系ラーメン”。
甘じょっぱいスープとトロトロのチャーシューが特徴です。

岡 「豚がめちゃくちゃ美味しいですよ。口に入れたらもう溶けるぐらい。それぐらいうまい」
羽鳥「さっきつり輪の下で話し聞いたときより、すごくなめらかに」
羽鳥「(質問30)体重制限とか体型の制限とか?」
岡 「ないですね、食った分動けばいいっていう」
羽鳥「気持ちいいですね、食った分動けばいい」
岡 「動けばいいんだって」


■驚異の身体能力 柔らかすぎる関節

美しい演技を可能にする驚異の柔軟性も明らかに!

杉野「軽くこう(手をクロスさせる)」
羽鳥「もうそれがすごいんです」
杉野「クロス、横にしたりとか。これでやわらかいんですけど、こうやって前に押しただけで」
羽鳥「おー!」
杉野「ついちゃうんです」
羽鳥「(質問31)痛みはあるんですか?岡さん」
岡 「いや 痛くないです」
羽鳥「もう痛みがないんですか」
岡 「もう そうですね、柔らかすぎて困ってます。もう伸びてるかわかんない感じですね、筋肉」
羽鳥「なるほど、柔軟やって伸びてる、伸びてるっていう感覚がないんですね」
岡 「ないですね」

杉野選手も挑戦しますが…

杉野「無理って言ったら止めてね」
岡 「はい」
杉野「ちょっと待って よし良いよ」
(肩が鳴る)バキッ!
羽鳥「(質問32)大丈夫ですか?バキッ!って言いましたけど、大丈夫ですか?」
杉野「わははは!大丈夫です。大丈夫です」
岡 「もういかないです」
杉野「はいはい」
羽鳥「(質問33)もういかないですか?」
岡 「もういかないです」
杉野「もう無理。もう無理」
羽鳥「(質問34)痛いですか?」
杉野「痛いです。痛いです」

持ち味の柔軟性は天性のもの。
ここまでのしなやかな体は体操選手でも珍しいといいます。


■驚異の体脂肪率 食事制限は?

さらに 金メダリストの体の秘密を公開!

羽鳥「(質問35)体重チェックはされるんですか?」
岡 「そうですね。週に1回、これで体脂肪率とか筋肉量とかを測って」

ベストは体重55キロ、体脂肪率6%でしたが…

(体重をはかる)
羽鳥「(質問36)体重いくつでしょうか?」
岡 「体重57kgですね」
羽鳥「着衣の分があるので、これはほぼ変わってないのか体脂肪率が」
岡 「めっちゃ低いです めっちゃ低いです」
羽鳥「え!どうしたんですか3.9%です。オリンピックの期間で絞ったので今3.9%です」
岡 「そうですね。筋肉量もちょっと増えてます」
羽鳥「そうですか。筋肉量が」
岡 「僕24kgか25 kgぐらいだったんですよ」
羽鳥「24 kgか25 kgだったのが今26.45 kg」
岡 「豚山ですね」
羽鳥「いや、オリンピックですよ!オリンピックですよ!絶対オリンピックですよ」

(食堂へ)
羽鳥「お邪魔します」
岡 「お疲れ様です」
羽鳥「(質問37)ここで皆さんお食事を?」
岡 「はい」

練習場には専属の栄養士が在籍。身体測定の結果も考慮し食事を提供しています。
ちなみにこの日のメニューは ぶり大根に餃子など。

羽鳥 「(質問38)どういうところにみなさん気をつけるんですか?」
栄養士「一番は楽しく食事が出来るように環境を整えて、おいしいものを出すようにしています」
羽鳥 「(質問39)制限しているものがあるんですか?」
岡  「制限してるものはないですよ」
羽鳥 「ないんですか?全然ないですか?」
岡  「ないですね 本当に」
羽鳥 「(質問40)ないんですか?制限させたいものは?」
栄養士「あんまりないですね」
羽鳥 「すごいですね。オリンピックメンバーの食事とは思えないんじゃないかな。非常に和やかな」


■五輪秘話 選手村大事件 段ボール製ベッドが…

パリオリンピックでは3つの金メダルを獲得した岡。
しかし 選手村では とんでもないハプニングが起こっていました。

羽鳥「(質問41)選手村にお風呂を持っていたって聞いたんですけど、どういうことですか?」
岡 「折り畳みで膨らます系のやつです。バスタブがないんで、海外に(持っていった)お湯抜いたんですけど、うまく水通ってなくて。それが浸水して、ベッドが壊れちゃった」
羽鳥「段ボール製のベッドが」

段ボール製のベッドは水でふにゃふにゃに。

羽鳥「(質問42)その後ベッドはどうなったんですか?」
岡 「4日間ぐらいそれで過ごして」
羽鳥「ふにゃ~でよく金メダルいけましたね」
岡 「さすがにこれ替えろってちょっと怒られて」
羽鳥「(質問43)なんですぐに替えなかったんですか?」
岡 「これでもいけるしなと」
羽鳥「いけないでしょ」


■10年後の自分 羽鳥との約束

羽鳥「(質問44)金メダル3つ取りました。なぜ3つ取れたと自分で思われますか?」
岡 「本当に結局練習っていうところなんですけど、本当に今まで準備してきたものが、もうそれ通りというか、それ以上のものも出せたので」
羽鳥「(質問45)岡さんの強みは何です?」
岡 「本当に調子は良くも悪くも、本当に毎日コツコツ出来るっていう力」

羽鳥「(質問46)今20歳です。10年後、岡さんどうなっているでしょうか?どうなっていたいでしょうか?」
岡 「まだまだ現役だと思ってるんで 本当にロスの後のオリンピックまではしっかり目指して、そこも連覇したいと思っています」
羽鳥「また4年後になる前に、ぜひもしよろしかったら」
岡 「よろしくお願いします」
羽鳥「その時は豚山ロケをね」
岡 「あっ!まじっすか、めっちゃうれしいです」