【第7回】がんの正しい知識を知ろう!第2弾
- 開催日時
- 2023年1月28日(土)13:30~17:30
↓↓ 視聴は、こちらのHPから。↓↓
※ANNニュースチャネル、ABEMAでもご覧いただけます。
【ANNnewsCH】https://youtu.be/KpVPeCYv3vA
【ABEMA】https://abema.tv/
2022年2月4日(土)世界対がんデー 13:00~14:00に特番が放送されました。 ↓↓視聴はこちらから↓↓ |
がんの治療は日進月歩で進化しています。
前回開催の2年前からさらに進み、がんが進行していると診断されても、様々な治療の方法が開発されています。
がん治療で世界の最前線を走る国立がん研究センター東病院の専門医が、その現状と最新の治療法、遺伝子パネル検査によるがんの特長に合わせた治療、また、がんの再発をいち早く知る検査や、がんの予防診断についても解説します。
そして、がん患者さんやご家族のケアを考えます。
がんについての知識を正しく知って、役に立てて頂きたい「学びの場」です。
監修:国立がん研究センター東病院
【第1部】登壇者
がん治療の現状と将来の展望を分かり易く解説します。
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国立がん研究センター東病院 吉野孝之 副院長 消化管内科長
【プロフィール】
2022年6月、がん治療を最も進化させた医師として世界のトップ4に選ばれる(ASCOプレナリーセッション)。日本人初。日本のがん治療で、遺伝子治療、予防・再発診断、製薬開発をリードする。
防衛医科大学卒業後、防衛医科大学校病院・国立がんセンター中央病院での研修を終え、国立がん研究センター東病院へ。2007年より、国立がん研究センター東病院にて現職の消化管内科へ。大腸がんが専門。
消化管がんの患者さんに世界で一番早く有望な薬を届けるため新規の薬物治療の開発に取り組んでいる。
国内外のガイドライン委員長やがんプレシジョンメディスン実現に向けた最先端の挑戦、スクラムジャパン、サーキュレートジャパン等の代表を務める。
【メッセージ】
がん患者さんをとびっきりの笑顔にする、これが私のモットーです。この国に生まれたがん患者さんがこの国に生まれて良かったと思える未来を創るため、誰よりも泥水すすって率先垂範しています。できないとは絶対言わない、考えて、考えて、できるようにすれば良い、だからあきらめないで、一緒に頑張りましょう。
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一般社団法人 全国がん患者団体連合会 天野慎介理事長
【プロフィール】
1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳の時に、血液がんの悪性リンパ腫と診断され、薬物療法、放射線療法、自家末梢血幹細胞移植、再発を経験。
自身の経験をもとにがん患者相談支援活動に20年携わる。
2009年から厚生労働省「がん対策推進協議会」委員と会長代理を2期4年務め、国のがん対策推進基本計画策定に関わった。
現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長をはじめ、がん患者を支援する多くの団体の運営に関わるほか、厚生労働省や文部科学省などで患者の立場から審議会委員などを務めている。医療機関や教育機関、企業や学会等で広くがん患者の支援に関する講演も行っている。
【メッセージ】
今から22年前、27歳の時に血液のがんに罹患しました。当時病院で同世代の患者さんたちの存在に支えられましたが、今は元気に活躍している患者さんもいれば、志半ばで旅立たれた患者さんもいました。自分が経験した辛さを、これからがんに罹患する患者さんが経験することがないように、がんになっても安心して暮らせる社会を目指して活動しています。
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国立がん研究センター東病院 桑田健 遺伝子診療部門長
【プロフィール】
1991年群馬大学卒業。 東京医科歯科大学院にて病理学の基礎を学ぶ。米国衛生研究所にて3年間、免疫細胞に関する基礎研究を行う。帰国後は 北里大学、がん研究会がん研究所を経て2008年より国立がん研究センター東病院病理・臨床検査科へ。
胃癌の病理診断を専門とし規約委員、ガイドライン委員を兼務。遺伝性腫瘍診療にも取り組み、現在は東病院のがんゲノムプロファイリング検査、遺伝カウンセリングを担当する。
【メッセージ】
近年、分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬など進行がんに対する個別化医療はめざましく進歩しました。今後の課題は、がんの予防・早期発見における個別化医療です。個人の体質やその原因となる遺伝子の変化に応じた最適な早期診断法により、がんを小さいうちに発見・治療することが可能になります。がんにならない、なっても完治できる安心した社会にできるよう、新しい診断技術の開発や遺伝子診療の保険適用化、法整備・ガイドライン作成などの社会の仕組みを整えることに邁進してまいります。
【第2部】登壇者
がん腫の治療解説と今後の展望について
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国立がん研究センター東病院 池田公史 肝膵内科長
【プロフィール】
熊本大学卒業後、国立がんセンター中央病院へ。レジデント、チーフレジデント、スタッフを経て、2008年より、国立がん研究センター東病院にて肝胆膵内科へ。
肝臓がん、胆道がん、すい臓がんや神経内分泌腫瘍の患者により良い治療を提供するために、さまざまな薬物治療の開発に取り組んでいる。
また、肝胆膵領域の悪性腫瘍や神経内分泌腫瘍など、様々な学会のガイドライン委員や抗がん剤の適正使用委員も兼務する。
【メッセージ】
難治がんと言われる肝臓がん、胆道がん、すい臓がんも、治療の効果の高い薬が開発され、日常診療に導入されています。そして、最近は、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤と言われる新しい治療も導入されてきています。
治療環境は大きく進化しており、私たちは、患者さんに少しでもいい治療を行いたいと、日々、努力しております。
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国立がん研究センター東病院 南陽介 血液腫瘍科長
【プロフィール】
1996年名古屋大学医学部卒業、1999年名古屋大学大学院医学系研究科博士課程、
2003年よりDivision of Hematology-Oncology, Moores UCSD Cancer Centerで白血病治療の研究を行う。
2008年帰国後、名古屋大学血液腫瘍内科学講師、神戸大学医学部附属病院講師を経て、
2017年国立がん研究センター東病院血液腫瘍科 科長。
日本がん分子標的治療学会 理事。血液がんの診療や新たな治療の開発に、日々取り組んでいる。
【メッセージ】
白血病は不治の病の様に長く思われてきましたが、分子標的療法など、近年治療は著しく向上し、慢性骨髄性白血病では多くの患者さんが休薬できるところまで来ています。
また、急性白血病でも治療がさらに進化するよう取り組んでいます。
患者さんの目線に合わせ、一緒になって克服していきたい、と日々願っています。
シンポジウムでは、白血病の最新の治療についてわかりやすく解説しようと思います。
【第3部】登壇者
がん患者さん、ご家族、ご友人の心のケアと支援
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国立がん研究センター東病院 サポーティブケアセンター 坂本はと恵 副センター長
【プロフィール】
精神科クリニック、国立がん研究センター中央病院を経て、2004に国立がん研究センター東病院へ異動、相談支援部門の立ち上げに携わる。
2014年にサポーティブケアセンター/がん相談支援センターに組織改組。
社会福祉を基盤とし、患者さんやご家族への療養生活に関する相談や、仕事や家族を含めた不安や懸念への支援を実施。
2021年度からは全国の患者さん・ご家族に向け、オンラインで参加できる総合支援セミナーやを開催、また、セルフケアの動画配信を開始している。
2010年、日本福祉大学大学院 社会福祉学研究科修了。
【メッセージ】
病院で質問できる相手は主治医だけではありません。看護師や薬剤師、相談員など話しやすい相手に、あなたが大切にしていること、困っていること、必要と思うこと、苦手なことなどについて教えてください。
私たちは患者さんとご家族からお話を伺いながら、より適した情報を提供し、また専門職、制度、機関におつなぎします。
「一人一人の本来の生き方が尊重されつつ、治療を受けられるようなお手伝いを」。
いつもそう願っています。
後援:国立がん研究センター
国立がん研究センター東病院 大津敦院長からメッセージ
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国立がん研究センター東病院 大津 敦院長
東北大学医学部卒業後、いわき市医療センター、国立がんセンター中央病院レジデントなどを経て1992東病院開院より消化器内科勤務。
がんの新しい薬物療法開発を中心に取り組み、先端医療開発センター長を経て現職。
日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療創出事業プログラムオフィサーとしてわが国のがん新薬開発をサポートしている。
【メッセージ】
新しい診断・治療薬などがん医療の開発は世界中でまさに日進月歩です。
それぞれの患者さんに最適かつ最新の治療を届ける仕組みや、心理・社会的なサポート体制も国内のがん診療連携拠点病院を中心に構築されてきました。
よりよいがん治療を受けられるようぜひ専門施設にご相談ください。