【第3回】がんの正しい知識を知ろう!

開催日時
2020年12月12日(土)13:30~16:30
2020年12月13日(日)13:30~16:30

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共催:「CEMIT」22世紀先端医療情報機構
後援:厚生労働省、国立がん研究センター
監修:国立がん研究センター東病院
日本人は、一生のうちに、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡しているといわれています。がんは、全ての人にとって身近な病気で、誰でも罹患する可能性があります。しかし、がんの正しい知識や、どこまで治療や技術が進んでいるか必ずしも患者、ご家族、一般の方々に共有されていません。インターネットなどが普及し、がんに関する情報が容易に得られるようになった反面、どれが正しいのか、多くの情報に混乱してしまうことも少なくありません。
このため、国立がん研究センター東病院の吉野孝之消化管内科長をトップとするCEMIT(22世紀先端医療情報機構)は、医師向けに治療法のセミナーを行ってきましたが、次は患者、ご家族、多くの皆様に広く知識を高めて貰うための「学びの場」をテレビ朝日と企画しました。 
がんを克服したいという医師や企業の取り組みを広く知って貰い、がんと共に生きる時代を作りたいと考えています。またコロナ禍の患者、ご家族の皆様の心得や注意点などもご説明します。

12月5日(土)13:00~13:54
BS朝日でがん治療の現場と企業の取り組みを紹介しました。

【がんの正しい知識を知ろう!】
ちらし(PDFファイル)のダウンロードはこちら。

<12月12日(土)登壇者>

国立がん研究センター東病院 吉野孝之 消化管内科長 防衛医科大学卒業後、防衛医科大学校病院・国立がんセンター中央病院での研修を終え、国立がん研究センター東病院へ。2007年より、国立がん研究センター東病院にて現職の消化管内科へ。我が国の消化管がんの患者さんに世界で一番早く有望な薬を届けるため新規の薬物治療の開発に取り組んでいる。国内外のガイドライン委員長やがんプレシジョンメディスン実現に向けた最先端の挑戦、スクラムジャパン、サーキュレートジャパン等の代表を務める。

【メッセージ】
がん患者さんをとびっきりの笑顔にする、これが私のモットーです。この国に生まれたがん患者さんがこの国に生まれて良かったと思える未来を創るため、誰よりも泥水すすって率先垂範しています。できないとは絶対言わない、考えて、考えて、できるようにすれば良い、だからあきらめないで、一緒に頑張りましょう。
国立がん研究センター東病院 山中竹春 生物統計室長 早稲田大学政治経済学部卒業後、九州大学医学部附属病院、、米国国立衛生研究所等を経て、現在、国立がん研究センター東病院 生物統計室長。医療データの分析を専門とし、データから真実とウソを見極めて、治療法の効き目や副作用が正しく伝えらえるよう取り組んでいる。横浜市立大学医学部教授も兼務し、大学では医療データの専門家の育成にも取り組んでいる。

【メッセージ】
インターネット環境により、目にすることができるがん治療の情報量は爆発的に増えました。がん治療のことを調べるときは、正しい医療情報とトンデモ医療情報の“匂い”を嗅ぎわけられるようになることも重要です。
国立がん研究センター東病院 池田公史 肝膵内科長 熊本大学卒業後、熊本での研修を終え、国立がんセンター中央病院へ。中央病院で、レジデント、チーフレジデント、スタッフを経て、2008年より、国立がん研究センター東病院にて肝胆膵内科へ。すい臓がん、肝臓がんの生きる時間を少しでも長くするために新規の薬物治療の開発に取り組んでいる。また、肝胆膵領域の悪性腫瘍や神経内分泌腫瘍など、様々な学会のガイドライン委員や企業の適正使用委員も兼務する。

【メッセージ】
標準治療が何もなかった時代から、2001年に最初の有効性がある薬が開発され(ゲムシタビン)、その後、さらに優れる有効な治療法が登場してきました。今後さらなる治療成績の向上が期待されています。今年も新たな治療薬が承認されました。
国立がん研究センター東病院 松原伸晃 乳腺・腫瘍内科医長 埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科を経て、国立がん研究センター東病院へ。前立腺癌を中心とした新薬の開発、臨床試験、バイオマーカー研究現在前立腺がんの治療薬はホルモン剤と抗がん剤治療が主流となっているが、他の癌と同じく、がんの特徴に基づき奏効が期待でいる免疫療法や分子標的薬の開発に取り組んでいる。またこれらの薬剤に効果がある、無いを見極めるための予測因子の同定の研究にも励んでいる。また、乳癌の薬物療法にも取り組む。

【メッセージ】
日本人男性で一番多い癌である前立腺癌は、今後も高齢化により増加が予想されています。がん治療には様々な選択肢が存在します。その選択には科学的根拠に基づく医師の推奨と患者さん個人の価値観をすり合わせて決定する事が肝要です。

<12月13日(日)登壇者>

国立がん研究センター東病院 サポーティブケアセンター 坂本はと恵 副センター長 精神科クリニック、国立がん研究センター中央病院を経て、2004に国立がん研究センター東病院へ異動、相談支援部門の立ち上げに携わる。2014年にサポーティブケアセンター/がん相談支援センターに組織改組。社会福祉を基盤とし、患者さんやご家族への相談支援や、療養に役立つ情報の普及啓発活動に取り組んでいる。2010年、日本福祉大学大学院 社会福祉学研究科修了。

【メッセージ】
“病院で質問できる相手は主治医だけではありません。看護師や薬剤師、相談員など話しやすい相手に、あなたが大切にしていること、困っていること、必要と思うこと、苦手なことなどについて教えてください。私たちは患者さんとご家族からお話を伺いながら、より適した情報や専門職、制度、機関におつなぎします。「一人一人の本来の生き方が尊重されつつ、治療を受けられるようなお手伝いを」。いつもそう願っています。
三井不動産 山下和則 執行役員 柏の葉街づくり推進部長 1963年三重県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、三井不動産株式会社入社。日比谷街づくり推進部長を経て、2019年4月より現職に着任。柏の葉において「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」をテーマに、国立がん研究センター東病院等のアカデミアと連携し日本で最も先進的なスマートシティを目指している。

【メッセージ】
柏の葉では、がんセンター東病院様と連携し、がん克服に向け様々な取り組みを進めております。隣接地にはリンクラボ柏の葉を建設し研究開発の拠点形成を目指します。また、患者様にご利用いただけるホテルもがんセンター様敷地内に計画中です。街づくりを通して患者様の治療の利便性向上を目指すとともに、研究開発の拠点形成によりがん治療の進展に貢献してゆきたいと考えています。
伊藤忠商事 小林文彦 代表取締役専務執行役員 東京外国語大学卒業後、1980年伊藤忠商事株式会社入社。人事・総務部長等を経て、2017年4月より現職に着任。同業他社に比べ社員数が少ない「少数精鋭体制」において、「朝型勤務」をはじめとする「労働生産性の追求」に向けた働き方改革施策を展開。2017年には、がんと闘う一人の社員から社長へのメールをきっかけとして、がんになっても安心して働ける制度をいち早く導入。がん特別検診の定期実施や、一人ひとりの状況に応じた両立支援体制構築等を通じて、個人と組織の能力を最大限発揮させる環境を整備。

【メッセージ】
人は「自分の居場所はここだ」と感じた時に最大限の力を発揮すると考えています。病気になっても家族のように皆で支え、社員が「がんになっても、わたしの居場所はここだ」と感じ、安心して働くことができる環境を整備することにより、企業価値向上を目指しています。

後援:国立がん研究センター
国立がん研究センター東病院 大津敦院長からメッセージ

国立がん研究センター東病院長 大津 敦 東北大学医学部卒業後、いわき市医療センター、国立がんセンター中央病院レジデントなどを経て1992東病院開院より消化器内科勤務。がんの新しい薬物療法開発を中心に取り組み、先端医療開発センター長を経て現職。日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療創出事業プログラムオフィサーとしてわが国のがん新薬開発をサポートしている。

【メッセージ】
新しい診断・治療薬などがん医療の開発は世界中でまさに日進月歩です。それぞれの患者さんに最適かつ最新の治療を届ける仕組みや、心理・社会的なサポート体制も国内のがん診療連携拠点病院を中心に構築されてきました。よりよいがん治療を受けられるようぜひ専門施設にご相談ください。