児童福祉
第12回 日本フォスターケア研究大会
第12回 日本フォスターケア研究大会
里親会の在り方等を考える
今回は、「里親支援施策が充実していく中で里親会の在り方等を考える」をテーマに、リアルとオンラインのハイブリッド形式で研究大会が開かれました。
2022年の児童福祉改正法のより「里親支援センター」が創設され、その設置が進められ始めています。「里親支援センター」がこれまで里親会が自主的に行ってきた里親サロンなどの事業を実施するようになるにつれ、「事業がセンターへ移行し、里親会が衰退していくのではないか」という懸念の声が聞かれるようになってきました。
基調講演では、岐阜大学の二村玲衣助教による「模索されている里親支援体制と里親会活動」と題して、3つの事例をあげながら里親会と里親支援センターの連携等について調査報告が行われました。「里親会と里親支援センターは連携していない」「支援センターには子どもにとって里親以外の信頼できる大人の役割を担ってほしい」などのアンケート調査結果の報告もありました。
岐阜大学 二村玲衣助教
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第2部では「里親支援センター設置後の里親会の活動や役割を考える」をテーマにシンポジウムが行われました。大分大学 相澤仁教授のコーディネートにより関東ブロック里親協議会各里親会長など3名のシンポジストが登壇しました。
これから里親会と里親支援センターはどのようにつきあっていけばいいのか、実体験も含め意見交換が交わされました。「地域によっては里親会の存続意義が問われ始めていて、どちらも敵対ではなく連携しなければいけないが、どうしたらいいのか悩んでいる」「里親さんの悩みを軽減してあげるのが里親支援センターの役割」「里親支援センターには里親会を支えてほしいし、里親子も支えてほしい。児童相談所だけではなく、地区において先頭に立ってほしい」などの要望も聞かれました。


第3部では、里親家庭で育って成人したユースが登壇し、「ユースたちは委託解除後どのように生活しているのか」をテーマに質疑応答形式でユースの声を聞く時間が設けられました。
「これから自立を迎えるにあたって不安は」「里親から自立するとき大変だったことは」「ケアリーバーとして、こういう制度があればもっと楽だったと思うことは」などの質問が出ていました。
ユースからは「児童相談所から自立を急かされないか」「お金をどうするか不安だった」「一人暮らしが不安。保険のことなどどうしていいのか分からなかった」など自立するに向けて不安の声が多く聞かれました。
里親会と里親センター等の連携が強化され、より良い里親子支援につながっていくことを期待します。
- 日程
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2025年12月13日(土)
- 場所
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国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
- 主催
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(一社)日本フォスターケア研究会
- 共催
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関東甲信越静里親協議会
- 後援
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(公財)全国里親会、(一社)日本ファミリーホーム協議会 ほか
- 後援・助成
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テレビ朝日福祉文化事業団