STORY

ストーリー

2023年2月17日(金)よる11:15~

第5話

 向山和樹(栗山千明)は、佐山卓(山崎育三郎)のもと「さやま・こどもクリニック」で働くかたわら、小学校でスクールカウンセラーを務めている。向山は、ある日の教師たちとの会議の席で、6年生の足立茜(古川凛)の話を聞く。担任によると、茜は脳梗塞で右半身に麻痺が残ってしまった母・足立由香(奥菜恵)をひとりで面倒を見ており、もともと成績は良かったのだが、塾にも通えなくなり受験に失敗してしまったという。ヘルパーさんには毎日来てもらっていることや、茜がしっかりした子だということで、教師たちはあまり気に留めないが、向山は茜との面談を申し出る。しかし、いざ面談をしても、茜は自分がヤングケアラーだという認識はなく、特に困っていることはないと言って、そそくさと切り上げてしまう。学校側は家庭にあまり立ち入ることができないという理由で放置のスタンスだが、向山は気がかりだということを遠野志保(松本穂香)に話していたところ、それを聞いていた佐山から後押しされ、茜との面談を継続することを決意。向山がこれだけ茜のことを気にかけるのには、スクールカウンセラーとしてだけではなく、向山のある過去にも関係していた――。
 そんなある日、茜はヘルパーさんから洗濯物を取り込むように言われるが、いつの間にか寝落ちしてしまう。夜中に目覚めた時には、雨風で洗濯物は泥だらけになっており、さらにベランダには物が散乱。しかし、片付ける間もなく母の介護が待っていた。翌日、向山は茜が学校を休んでいると聞き、心配になって茜の家を訪ねたところ、家の中から大きな物音が聞こえる。向山が急いでベランダに向かうと、茜がぐったりと倒れていて…!?