STORY

ストーリー

2023年2月3日(金)よる11:15~

第3話

 遠野志保(松本穂香)は佐山卓(山崎育三郎)から、診察する前に患者が来院した経緯などを聞き取る予診を任される。やってきたのは6歳の女の子・柿崎希(沢田優乃)。希は誰彼構わず話しかけては、一方的に話し続けてしまう傾向があり、後日、志保は診断の結果、ASD・自閉スペクトラム症であることを伝え、さらに支援学級の話にも触れると、母の柿崎貴子(黒川智花)は激しく動揺して、通常学級に入れるつもりだと言い切って診断書を断る。そんな貴子の様子を見ていた佐山は、まずは療育を受けることを提案する。
 療育を担当する言語聴覚士・堀凛(志田未来)を紹介された志保は、普段はロリータファッションに身を包んだ見た目とはかけ離れたその強気な性格に一瞬怯むが、志保も一緒に希の療育に立ち会うことに。凛は希に、ボールを使ってゲーム感覚で人の話を聞きながら話をすることを教え始めると、徐々に成果が出てくる。志保や凛に褒められて嬉しかった希は、ある日、貴子が目を離した隙にボールを持ってひとりで公園へ遊びに行ってしまい、そこで見ず知らずの小学生の子どもたちにいきなりボールでの会話遊びをしようと誘う。嬉々として話しかける希だったが、小学生たちからは相手にされないどころか、邪魔だと突き飛ばされてしまい…。
 一方で佐山は、とある日曜日の昼下がり、叔母の佐山りえ(風吹ジュン)が生前佐山に語ったある言葉を思い返していた。そこに秘められた想い、そして明らかになる「さやま・こどもクリニック」設立の秘密とは…?