キョウリュウグリーン/立風館ソウジ役 塩野瑛久インタビュー

出演者インタビュー第4回目は、キョウリュウグリーン/立風館ソウジ役の塩野瑛久さんが登場! クールな天才剣士・ソウジを演じる塩野さん。初挑戦のアクションに開眼し、監督にあるお願いを!? 作品にかけるアツイ思いが飛び出しました。

――まずは、ソウジの役作りについて教えてください。
緑は癒しの色ですし、優しいイメージだったので、最初にソウジがクールなキャラだと聞いた時は意外でした。ソウジは無口なので、あまり言葉にはしない気持ちを、目線や、ちょっとした仕草で表せたらという気持ちでスタートして。演じていく中で、ソウジは無愛想だけど、それはただクールな性格というのではなくて、反抗期ゆえのクールさなんだと気付いたんです。だから、最初は、人と話す時も目線をそらして話したりして、若く青い部分を意識して演じました。今は、最初の頃と比べて、ソウジはかなり成長したと思います。でも、そういう尖った部分を完全に消したらソウジじゃなくなっちゃうんで、敵に向かう時は、仲間といる時とは違ったツンツンと尖った部分を見せていこうと心掛けています。

――初挑戦のアクションに関しては?
武器の中で剣が一番好きで、ゲームをする時も剣士を選んでいたので、ソウジの武器が剣でうれしいです。アクションの稽古で初めて木刀を握ったんですが、まずは手になじんでいないといけないと思い、現場でもずっと剣を持っているというところから始めました。最初は手の皮がむけて血が出たりしましたけど、今はもう大丈夫です。
空蝉丸が加入して剣使いが2人になってからは、同じ剣士でもそれぞれの違いを見せられるようにと思って。空蝉丸は型を重視した斬り方ですが、ソウジは素早くスタイリッシュに動くことと、荒々しさを出すことを意識しています。
学生時代はテニスや野球をやっていましたが、どっちかというと大人しいタイプだったので、正直、体を動かすことはそんなに好きじゃなくて。でも、アクションはやっててすごく楽しいんです。もっとうまくなりたいと、燃えますね。坂本監督が、素面のアクションをたくさん取り入れてくれるので、「もっとアクションを入れてください!」ってお願いしてます(笑)

――撮影現場では、みなさんどんな様子ですか?
アミィとノッさんとウッチーは、本当に仲が良くて、いつも賑やか(笑) ダイゴは、すごく集中して入り込んでいる時と、僕にちょっかいを出してくる時と極端ですね。イアンは結構かまってちゃんです(笑) イアンの口から出る言葉は8割冗談なんで(笑) 僕は“物忘れ”が多いキャラにされちゃってます(笑) 自転車、携帯、財布…重要なものを忘れちゃうんですよ。でも、割とすぐ気付くので戻ってくるんですが。よくアミィに突っ込まれます(笑)

――印象に残ってるシーンは?
第10話の洞窟でアミィとソウジが縛られてるシーンですね。本当にきつく縛られてて、6時間そのままの状態で。洞窟内に氷柱が下がってるくらい寒くて、床も冷たかったので、この撮影は大変でした。実は、ちょっと怖い話もあって。洞窟から脱出する時、ソウジがアミィに「行くよ!」って言うシーンがあったんですが、アミィじゃなくて男の人の声で「はーい」って聞こえたらしいんです。もちろんスタッフさんじゃないですよ。もしかしたら、“物忘れ”の幽霊かもしれない(笑)

――今後の見どころは?
いよいよ十大獣電竜が勢ぞろいするのか!? ますます強力になるキョウリュウジャーのチームワークにも期待してください。毎回、次の台本をもらうのが楽しみで、僕たち自身もこれからどうなるんだろうとワクワクしています。キョウリュウジャーは明るく元気な戦隊なので、これからも一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。

――俳優の仕事を始めたきっかけは?
実家がクレープ屋なんですが、母親が、お店のお客さんから「息子さんにジュノンボーイコンテストでも受けさせてみたら?」って言われたのを真に受けて(笑) 最初は恥ずかしかったんですが、それに応募して賞をいただいたのがきっかけですね。昔から、人に影響を与えられる人間になりたいと思っていました。最初は影響を受けた音楽、ジュノンボーイに受かってからはモデル、そして今は役者、表現の方法は違うけど根源は変わってなくて。自分が発信源となって誰かに共感してもらえるようなことをしたいという気持ちは同じです。

――では、最後に塩野さんの“ブレイブ”なエピソードを。
新しいところに飛び込んでいくのは、いつでも勇気が必要ですよね。僕は人見知りなところもあるので、それを克服しようという気持ちで、新しい場所に挑んでいく。これが僕のブレイブですね。

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