第1夜2023年3月25日(土)
よる9時放送

第2夜2023年3月26日(日)
よる9時放送

ニュース
番組概要

美味しい食事を、
明るいキッチンで…!
【食の革命】で日本を変えた
2人の女性の物語!!
葵わかな、伊藤沙莉、薬師丸ひろ子
豪華実力派女優陣が
パワフル熱演!!
二夜連続スペシャルドラマ
放送!

苦難のときこそLOOK UP! 《日本の食卓》を変えた2人の女性を描く大型SPドラマ

 戦後初のCAの奮闘をたどった『エアガール』(2021年)、女子教育の先駆者の青春を綴った『津田梅子~お札になった留学生~』(2022年)――。テレビ朝日ではこれまで激動の時代を《LOOK UP!》の精神で力強く駆け抜けた女性たちを描いたドラマをお送りし、大反響を獲得してきました。
 そんな感動の2作に続く大型スペシャルドラマが第1夜2023年3月25日(土)、第2夜3月26日(日)と二夜連続で誕生します。新たにスポットを当てるのは、戦前から戦後にかけて激動の時代に料理と台所――“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性。葵わかな、伊藤沙莉、薬師丸ひろ子という豪華実力派女優たちが、時代を切り拓いたパワフルな主人公を演じます!

第1夜は…計量カップ&スプーン、レシピを生んだ女性医師をモデルに描く!

 男女問わずキッチンに立ち、レシピを見ながら料理をする光景は、今ではありふれたものとなっています。コロナ禍、レシピをチェックしながら料理し、家で食べる機会はさらに増えたのではないでしょうか。しかし、誰もが自宅で料理人の味を再現できるようになったのは、戦後になってからのこと。その背景には、知られざる2人のパイオニアが存在したのです。
 そのひとりが、今では誰もが当たり前のように使っている計量カップ、計量スプーンを生み出し、現代で言うレシピ、“料理カード”を作りあげた女性医師をモデルとした香美綾子(かがみ・あやこ)。
 戦前、一般家庭では妻であり、母である女性がその日ある食材を使い、“目分量”で“知っている料理”をこしらえてきました。豊かな食材を使用した美しい料理を食べられるのは一部の上流階級だけ。ほとんどの家庭では「空腹が満たされればいい」という発想になりがちで、栄養が偏り、病気を招いてしまうことも…。どの家庭でも“栄養バランスのよい、おいしい食事”を作ることができたら病気になる人も少なくなるはず。そのために、料理を科学の視点から分析しよう。そう考えたのが内科医でもある彼女でした。レシピという発想がなかった時代に、料理を数字化しようと、さまざまな困難に立ち向かい、未来を切り拓いていきます。

第2夜の主人公のモデルは…ダイニングキッチンを発明した日本初の女性建築家!

 そして、もうひとりの“革命家”は、日本初の女性建築家をモデルとした浜崎マホ(はまざき・まほ)。戦後復興の荒波の中、彼女が改革したのは、“台所”です。
 台所は長い間、暗くて寒い北側に追いやられ、使い勝手の悪い設備を使い、女性たちが一日中働く場所でした。そんな台所を家族が集う家の中心へと移動させ、光り輝くステンレスの流し台を備えた、明るいダイニングキッチンにしよう―!過去に前例のない一大プロジェクトを率いたのが彼女。ダイニングキッチンは、戦後の日本住宅を一変させた“発明”ともいわれています。
 このドラマでは、実在した2人の女性をそれぞれ第1夜、第2夜のモデルに据え、戦前から戦後の日本を舞台に、未来のために奮闘する彼女たちの姿をエネルギッシュに描き出します!

豪華実力派女優が勢揃い! 第1夜は葵わかな、第2夜は伊藤沙莉が主演!
薬師丸ひろ子が2人のヒロインをつなぐ存在に…!

 第1夜の主人公・香美綾子(かがみ・あやこ)を演じるのは、2009年のデビュー以来、ドラマ、映画、舞台で確かな存在感を発揮してきた葵わかな。葵は「綾子は、明治から大正、昭和と劇的に変化を遂げる時代の中、女性に厳しい医学の世界でやりたいことに向かってまっすぐ走ったピュアな女性。綾子がみなさんの背中を押すようなキャラクターになったらいいなと思いながら演じています」と、キャラクターとリンクするかのようにひたむきに役柄に向き合っていることを告白!
 第2夜の主人公・浜崎マホ(はまざき・まほ)を演じるのは、高い演技力と自然体のキャラクターで話題作に引っ張りだこの伊藤沙莉。伊藤は「“当たり前に存在するもの”の初めの一歩を踏み出した女性たちを描いた物語です。革命を起こした彼女たちのおかげで“今”があることを表現できたらいいなと思いながら、憧れと敬意を持って演じさせていただいています」と、モデルとなった2人の女性にリスペクトを抱きながら撮影に挑んでいると打ち明けました。
 そして、壮年期の綾子にふんするのが、名女優・薬師丸ひろ子。薬師丸は綾子とマホの運命が交錯するシーンを演じますが、「綾子とマホが初めて運命の出会いを果たす場面は、マホのやさしさ、温かさがまっすぐに伝わってきて、とても心温まるシーンになったと思っています」と第1夜と第2夜をつなぐ存在としての思いを語り、「若い女性たちが大活躍するドラマです。ぜひ応援する気持ちで見ていただけたら」と、温かいメッセージで呼びかけています。

脚本・羽原大介、監督・豊島圭介、音楽・梶浦由記!スタッフも最強布陣集結!

 脚本は、NHK連続テレビ小説『マッサン』(2014年~2015年)、『ちむどんどん』(2022年)、映画『パッチギ!』(2005年)、『フラガール』(2006年)など数々のヒット作を手がけた羽原大介氏。
 演出は、『特捜9』シリーズ(テレビ朝日)、『妖怪シェアハウス』(2020年・2022年/テレビ朝日)・『映画 妖怪シェアハウス』(2022年)などの豊島圭介氏、そして音楽は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)のほか、大ヒットアニメシリーズ『鬼滅の刃』(2019年~)で知られる梶浦由記氏が担当! スタッフも最強の布陣で臨みます。
 栄養のあるおいしいものを自宅で自由に作って味わうことができる。それは、とても幸せなことではないでしょうか。“食の革命”に挑んだ2人の女性のパワフルな物語は、令和を生きる私たちへのエールとなることでしょう…!
あらすじ
第1夜
 1909(明治 42)年、実験と数字が好きな10歳の少女・綾子は、最愛の母・房枝(石田ひかり)を病気で失い、「お母さんのような人を助けたい」と決意。父・茂雄(杉本哲太)の反対を押し切り、東京女子医専に進学する。
 1926(大正15)年、女子医専を卒業した綾子(葵わかな)は東京帝大医学部附属医院の内科に入局。しかし男尊女卑の時代、綾子は男性医局員たちに冷遇される日々を送る。担当した脚気患者からも、「担当を男性医師に変えてほしい」と要望を出されてしまう。
 失意の綾子を救ったのが、医局の先輩医師・香美昇一(林遣都)だった。彼は人付き合いが苦手で研究ばかりしている“変人”だったが、昇一は「君は、医者として日々やるべきことをやればいい」と綾子を鼓舞する。そんな2人がはじめたのは胚芽米の研究。当時、脚気は有効な治療法が確立されていなかったが、昇一はビタミン B1が多く含まれる胚芽米に光明を見出したのだ。しかし、胚芽米はおいしくないため患者にも嫌がられてしまう。そこで綾子は料理上手な叔母・横田フネ(筒井真理子)に胚芽米を炊いてもらい、誰でもおいしさを再現できるよう時計や温度計、秤などありとあらゆる“モノサシ”を用意。胚芽米をおいしく炊くための条件を“数値化”していく…。
 恩師・花園順三郎(渡部篤郎)の助言もあり、予防医学の観点から栄養学を極めようと決めた綾子は、家庭料理には栄養バランスの整ったおいしいレシピが必要だと考える。だが当時、料理の作り方は明文化されておらず、料理人の勘や腕、経験だけの世界だった。綾子は有名料亭の親方・深谷辰之助(伊東四朗)らに反発されながらも、料理法を数値化しようと奮闘して…。
第2夜
 1955(昭和30)年、日本住宅公団の設計課は、いつになくざわついていた。新たに公団住宅を作るにあたって、設計課長の本郷義彦(成田凌)が“お台所のマホ様”とよばれる浜崎マホ(伊藤沙莉)に設計チームのアドバイザーを依頼したためだ。マホは、日本初の女性一級建築士。海外育ちで日本の様式美を無視する曲者ともいわれていた。
 初めの顔合わせで、マホはいきなり「一戸あたり13坪では狭すぎる」と公団の決定に異を唱え、従来の日本家屋で北側にあった台所を南側に置くことを提案。これまで寒い場所での苦しい作業だった“台所仕事”を快適なものにしたい、という理想からだった。
 しかし、戦後日本のひっ迫した住宅事情から13坪という面積は覆らず、マホは“狭さに挑戦する”ことを決意。“妻・栄子(中村アン)のためにも素敵な台所を作りたい”という熱意を秘めた本郷とともに、理想の台所作りに向けて奔走する日々がはじまる。
 狭い台所では動線の確保が困難で、料理がしづらい。そこでマホが思いついたのは、流し台の配列の変更だった。“動ける場所を広くする”のではなく、“動かないですむ”ようにする逆転の発想だった。さらに、じめじめして掃除が大変だった“ジントギ(人造石を成型して研ぎ出した素材)”の流し台を、汚れが落ちやすく、錆びないステンレスに変えることも提案。だが、国内でステンレスを生産している会社はなく、マホは住宅公団副総裁・鈴木仙吉(北村一輝)に、大型プレス機購入を直談判するが…!?
 そんな中、マホが考案した流し台の配列に反対する声が上がり、それをきっかけに綾子(薬師丸ひろ子)とマホが交錯する出来事が起きて…!?