2017年3月28日
天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる『緊急取調室』。待望の第2シーズンを迎える本作の第1話(4月20日放送)に、大女優・三田佳子がゲスト出演することが決定! 天海と初共演を果たすことになりました。
三田が演じるのは、宅配便配達員毒殺事件の被疑者・白河民子(77)。事件直後に自首してくる民子ですが、その供述は肝心なところが実に曖昧…。天海演じる有希子はあらゆる取り調べ手段を尽くし、民子の犯行と動機を裏付ける証言を得ようとします。ところが、民子は核心に触れたかと思うと、年齢からくる物忘れを理由にはぐらかしたり、有希子の物言いにピシャリと釘を刺したりする始末…。取り調べのたびに、有希子をどこまでも翻弄し続けるのです。
撮影合間には和やかに談笑していた天海と三田も、いざ本番ともなれば一瞬にして戦闘モード! 何とも言えない気迫と張りつめた空気を漂わせながら、ヒリヒリとした取り調べシーンを次々と展開し、周囲を圧倒しました。“これぞ『緊急取調室』の真骨頂!”と思わずうなり、ぐいぐい引き込まれること必至の“天海VS.三田 世紀の芝居対決”――そのすべてをぜひテレビの前で目撃してください!
脚本にほれ込んで出演を快諾したという三田は今回、渾身の役作りで“77歳の孤独で地味な老婆”を体現することに! なんと、顔はほぼスッピンで、髪型は白髪交じりのボサボサ・ヘア。色もデザインもすこぶる地味な衣装に包まれた背中には、タオルを仕込んで丸みを持たせ、年齢と孤独感をにじませる老婆の佇まいを追求したのです。もちろん、口調や歩き方も徹底的に作り込まれ、どこからどう見ても弱々しい老婆そのもの! 美しく凛とした普段の姿を完全に封印した、その気高き女優魂に全キャスト・スタッフが心を打たれたのは言うまでもありません。一体、今回演じるキャラクターの何が、そこまで彼女を動かしたのか…!? すべての答えは『緊急取調室』第1話で明らかになります!
主演が天海さんで、脚本が井上由美子さんだという点にすごく惹かれ、オファーを頂いた瞬間に飛びついたんです。台本を読みましたら、刑事モノなんだけど、内に秘めた人間の在り様を浮き彫りにしていく作りになっていて、ぐいぐい引き込まれていきました。今回はそんな作品に出られる喜びと同時に、迷惑をかけちゃいけないという不安も感じて、より一層真剣に取り組みました。私が演じる民子は“老人”であることがすべての要となる、決して普通には演じられない役どころ。ノーメイクの状態にシミなどを足して老女の姿を作りましたが、それだけで終わりではなく、天海さんに劇中で「おばあちゃん」と言わせる雰囲気を漂わせなければならなかったんです。ですから、役作りはすごく大変でした。
いざ撮影が始まると、明るくてオープンな天海さんのおかげでリラックスして臨めました。やはり以前、中学生の天海さんにお会いしていたことは大きかったですね。現場でも温かく迎えていただき、初共演ならではの硬さや不自然な感じが一切なかったんです。また、私が少し失敗しちゃっても、天海さんが明るくサポートしてくれましてね。特に、取り調べのシーンはセリフも長くて多いじゃないですか。だから私もつい、いつまでも台本を机の上に出したままにしちゃうんですよ。そうすると、天海さんが「さぁ、しまいますよ!」と言って、劇中で使うノートの下に隠しちゃうの(笑)。おかげで、私も本番に臨む覚悟ができて、とてもありがたかったです。本番では、天海さんの男前な気質やズバ抜けた存在感も相まって、“天海祐希が取調官になったら、こうだよ”という強さがダイレクトに伝わってきました。そこに生々しさと刺激を感じて、私も全力でバトルを演じることができました。
天海祐希(真壁有希子・役)コメント
三田さんとは私がまだ中学生だった頃に偶然、プールでお会いしたことがあるんです。この仕事を始めるようになってから三田さんとお会いする機会があり、当時のことをお話したら、覚えてくださっていたんです! まさか記憶していてくださるとは思ってもいなかったので、とても感激しました。
今回、三田さんとは取調官と被疑者として対立する部分もあれば、時に共感したり、切なくなることもある間柄を演じます。実際、目の前で三田さんのお芝居を拝見していたら、泣くべきではないのに涙が出てきそうになって…。有希子と私自身の複雑な心境がリンクして、すごく心が揺さぶられましたし、とてもとても勉強になりました。撮影の合間も、本当にためになるお話をたくさんしていただいたんですよ! 私もいつか三田さんのような腹のくくり方をもって、現場に立てるようになりたいな、と思いました。
三田さんは女優さんとしても、役柄としても、次々と刺激をくださる“大物すぎるゲスト”! そんな三田さんに立ち向かうキントリ・メンバーのバトルを、ぜひ楽しみにしていただきたいです。三田さんのおかげで、『緊急取調室』ファンの方々にも必ずやご満足いただける第1話になった、と確信しています。