第4回 鈴木浩介(監物大二郎・役)さん2014年1月24日
正直なところ、スイッチを入れるタイミングに関しては暗中模索中です!
――鈴木さんはどんな瞬間に、どんな本気スイッチが入りますか? 「仕事の時以外は、いつもスイッチが入ってないような気がするんです(笑)。掃除や洗濯をする時も、完全にスイッチはオフ! 本気スイッチ…お酒が入ったときですかね(苦笑)。」 ――逆に、仕事スイッチが入る瞬間とは? 「仕事場に向かう時ですね。共演者やスタッフのみなさんに会えるのが嬉しくて、不思議と歩く速度も上がり、姿勢がよくなっている自分に、最近気づきました。あと、車で移動する時は、意図的にスイッチを入れている瞬間かもしれませんが、わりと同じ音楽を聴くようにしているんです。その音楽も行きと帰りでは変えています。それが気分転換につながるんですよ」 ――聴く音楽は定期的に変えられるんですか? 「関わっている作品や、撮影場所によって変えます。モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448』ばかり聴いていた時期もありましたし、昨年の夏はお台場に向かう橋の手前で、山下達郎さんの『高気圧ガール』をかけて、テンションを上げていました。今は友達が編集してくれたコンピレーションCDを聴いているんですけど、土曜日の撮影の帰りは山下さんの『土曜日の恋人』を流したり。音楽には気持ちのスイッチを切りかえてくれる、ものすごい力があると思います」 ――確かに。例えば、落ち込んでいる時に明るい曲を聴くと、心が軽くなったりしますもんね。 「僕も20代~30代前半にかけては、舞台のウォーミングアップのストレッチ中にm-floとPerfumeを聴いていたんです。そうすると、どんなに疲れていても、体が立ち上がったんですよ」 ――ただ、ある一時期とはいえ、ずっと同じ曲を聴いていると飽きたりしないんですか? 「それが不思議とないんです。 モーツァルトの『K.448』も、聴くと空間認識能力が上がる、とテレビで知ったのがきっかけで、1年くらい聴き続けていました。別に凝り性というわけではないんですけど、1クールの間ずっと同じ飲み物を飲み続けることもあります。それもなぜか飽きないんですよね」 ――ちなみに、映像作品の時と舞台の時では、微妙にスイッチの入れ方に違いがあったりするんですか? 「舞台の時はオンの状態になった瞬間に緊張してしまうので、舞台裏ではその緊張感を回避するため、敢えていつも同じ動きをするように心がけていました。朝起きて、劇場に入り、共演者やスタッフと談笑し、ウォーミングアップをしてからまた談笑して…って、談笑ばっかりしてますけど(笑)。とにかく、そうやって日常のサイクルを同じにしておくと、変に普段から緊張せずに済むと思っていました。でも、一度舞台に立ってしまえば、その瞬間からスイッチは完全にオンになりますからね。一気に緊張感が押し寄せて、鬼のような汗をかくんです(笑)。だから、『もしかして、本番前からスイッチを入れておけば、緊張感も分散されるのかな』と思うこともあって…。正直なところ、スイッチを入れるタイミングに関しては暗中模索中です!」