ストーリー

12月17日(日)放送

41宇宙を救う時

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 ギラ(酒井大成)は、宇蟲王ダグデドが生み出した存在だった。シュゴッドと意思疎通できるのも、不死身なのも、ダグデドから力を受け継いでいたから…。ラクレス(矢野聖人)から明かされたこの事実にギラは絶望するが、それでも立ち上がり、仲間たちと戦う意志を示した。
 その一方で、ラクレスの計画は着々と進んでいた。なんと彼は、ギラ以外の王様たちを殺そうと各国の王の間に時限爆弾を仕掛けていた! 「全ての王が死ねば、この星は滅んだも同然。それを待ちながら、選ばれし人間だけを集め、チキューを出る準備を進めます。別の種族を滅ぼすために…」「集めた民は、ダグデド様が次に片付けたい星へ送り届けます。道具ですので、お好きなように」と語るラクレスに、ダグデドはニッコリ。「死ぬまで遊び倒すぞ~!」と高笑いした。
 やがて、ギラはラクレスの計画を知るが、他の王様たちは爆弾の解除で大騒ぎ! ヒルビルに洗脳された側近たちに邪魔されてしまい、他の王様たちはギラを手助けできそうにない…。そんなギラの前に、ついにラクレスが堂々と勝負を挑んできた! 激しい戦闘を繰り広げる中で、「辿り着いた星で、新たな生物を滅ぼす。それを繰り返すことでしか人類は生きることを許されない」と言い捨てるラクレスと、「民を終わらない戦いに巻き込むのか。残された民は見捨てるのか。それが王のすることか…!」と激怒するギラ…。そこに、時限爆弾で動けないはずのカグラギ(佳久創)の姿が…! 王様戦隊を裏切ったかのように、カグラギはオージャクラウンランスをラクレスに渡し、ラクレスはギラに強烈な一撃を放った。
 ダグデドは、傷だらけで地面に倒れたギラを見て大喜び! ラクレスに「不死身を殺す力」を与えて、「切ってみるといい。ちゃぁんと死ぬ」と嬉しそうだ。ついに、「邪悪の王」ギラが「暴虐の王」ラクレスにとどめを刺される…。誰もがそう思う中、ラクレスが斬ったのはギラ…ではなく、背後にいたダグデドだった!
 「立て、ギラ。宇宙を救う時だ!」とギラに呼びかけたラクレス。ラクレスの真意とは? そして、彼が長年ギラに隠し続けた秘密とは? その全貌が明らかになるのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)